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「棚卸し」を効率化するRFID

1.棚卸しの目的とその重要性

スーパーやコンビニ、アパレルなど商品を販売する小売業をはじめ、原材料や部品、製品を抱える製造業や物流業界において、定期的に商品の在庫をチェックする「棚卸し」という重要な業務があります。棚卸しには「適切な在庫管理」と「正確な利益計算」という目的があり、この棚卸しを怠ると余剰在庫・滞留在庫や欠品を招き、販売機会を損失するなどの問題が発生します。

2種類ある棚卸しカウント方法

棚卸しには、大きく分けて「リスト方式」と「タグ方式」の2つのカウント方式があります。
「リスト方式」は、倉庫や店舗にある商品を担当者が目視で数えながら、在庫管理表などのリストをもとに現物との数量の差異がないかを確認する方式です。リスト上の在庫と現物の数量を一致させる作業になるので比較的短時間で完了することができます。
「タグ方式」は、商品の名前と数量を担当者が一つずつカウントしながら、連番管理されたタグを商品や棚に貼り付け、カウントが終わってからすべてのタグを回収することで現物の数量を把握する方式です。すべての棚や現物に直接タグが貼り付けられているので、カウント漏れを防ぐことができます。

棚卸しカウント方法の問題点

しかし、基本的に目視と手作業で業務を行う「リスト方式」と「タグ方式」はメリットばかりではありません。棚卸しは、担当者が目視でリストと現物を突き合わせていくので、チェック漏れや記入漏れが起きる可能性があります。さらに、集計したデータの数字・記号の読み間違いや入力漏れといったミスが起こることも考えられます。また、作業効率の面からみると、担当者の経験の差から作業スピードや正確性のバラつきが出やすいことも課題としてあげられます。これらの人為的なミスを防ぎ、棚卸しを効率化していくには、RFIDを利用した在庫管理システムの活用が有効です。

2.さまざまな業界で導入が進むRFID

RFIDとは?

RFID(Radio Frequency Identificationの略)は、電波を用いてICタグの情報を非接触で読み書きできる自動認識技術の1つで、一度の読み取りで複数のICタグを認識できる、対象物が見えていなくても読み書きができるという特徴があります。また、RFIDに用いるICチップは複製が困難なため、強固なセキュリティを誇ります。
製造や物流、小売などさまざまな業界でRFIDの導入が進んでおり、商品の識別や管理、トレーサビリティへの対応といった用途に多く利用されるなど、業績改善やセキュリティ対策を実現するソリューションとして期待が持たれています。

RFIDの4つの特徴

1非接触で読み書きできる

バーコードのようにスキャナで1点ずつ照射し読み取る必要がなく、高いところ・離れたところの商品などに対しても簡単に読み書きができます。

2隠れていても認識できる

対象物が見えていなくても読み書きが可能で、箱に梱包されている商品でも、箱の外から読み取りができます。

3一括読み取りができる

一度の読み取りで複数のICタグを認識できるため、作業時間の大幅な削減が期待できます。

4表面が汚れていても読み取れる

バーコードと違い、表面が汚れていてもデータの読み取りや、対象物の探索が可能です。

RFIDで用いられる主な周波数帯

無線通信をおこなうRFIDは、UHF帯、HF帯などさまざまな周波数帯を使用しており、それぞれ読み取りの特長が異なります。

UHF帯(860-960MHz)の特長
通信距離が長く、広範囲の読み取りに適しており、複数読み取り性能が高い。
HF帯(13.56MHz)の特長
近距離での確実な読み取りに適しています。電磁誘導方式による通信は、水分や金属の影響を比較的受けにくい。

スマートフォン・タブレットでかざして読み取り可能なNFC規格もこの周波数帯に含まれる。

3.RFIDで読み取り作業を効率化し、人件費・工数を削減

個人差によるバラつきがなく、短時間で棚卸し作業を完了

少子高齢化が進み、働き方改革もうたわれている現在、人手と時間が限られる中で業務を効率化する最適なソリューションとして注目を集めているRFID。その具体的な活用シーンとして、大きな威力を発揮するのは「棚卸し」です。アパレル業界を例に見てみると、一般的なバーコードを使った棚卸しでは、商品に付いているタグを一点ずつバーコードリーダーで読み込む必要があります。タグの付いている場所を商品ごとに探さなければならず、服をたたみ直す手間と時間がかかってしまいます。
RFIDであればタグを探す必要もなく、離れた場所から一気にたくさんのタグを読み取ることができます。しかも、商品が段ボールに入っている状態やハンガーにかかった状態でも読み取りができるので、数人がかりで何時間もかけていた作業を1人で、短時間で終わらせることができます。また、担当者の経験の差による作業スピードや正確性のバラつきといった課題も解決できます。

作業の効率化によって本質的な業務に注力できる

このように、RFIDのソリューションを活用して作業を効率化することで、棚卸しにかける1回あたりの人員・作業時間を大幅に削減でき、扱う商品の勉強や接客スキルの向上、顧客リサーチなど、自社の利益につながる本質的な業務に注力できるようになります。また、棚卸しの頻度をあげることで在庫管理の精度も向上し、販売機会ロスの抑制にもつながります。

RFIDの導入効果を高めるには、課題の現状把握は必須

RFIDはとても便利なツールではありますが、なんでもできる魔法のツールではないので、やみくもに導入しても本来の力を発揮することはできません。棚卸しにはどれくらいの人員と時間を割いているのか?どのような方法でおこなっているのか?一部の社員に業務が集中していないか?といった現場の状況や課題を把握し、RFIDを導入することでどのような効果が見込めるのか、導入前にしっかり現状業務の検証を行っておくことが大切です。

4.RFIDサプライ、プリンタを製造販売する日本唯一のメーカーだからできる提案

プリンタからソフトウェア、サプライまでさまざまなRFIDソリューションを提供

サトーでは、棚卸し業務の効率化をサポートする、RFIDを活用したさまざまな製品やソリューションを提供しています。ICタグ・ラベルに情報を登録しながら文字やバーコードを印字できるRFIDプリンタや、さまざまな運用・用途に合わせて利用できるRFIDリーダライタ。さらに、棚卸しの収集データを一元管理できるソフトウェアをラインアップしています。

トータルパッケージで簡単導入

中でも、アパレルに代表されるリテール業界の店舗での業務効率の改善に貢献するRFID棚卸システム『大車輪SaaS』は、RFIDタグ発行から入出荷検品、棚卸しまでをトータルにサポート。既存システムやアプリケーションサービスと連携することでデータの共有、タイムリーな在庫情報の取得が可能です。しかも、月額利用型のクラウドサービスで、利用料に一定数のRFIDタグがパッケージされているので、初期投資費用を抑えることができます。

大車輪SaaS導入で期待される効果

  • 商品の一括読み取りで棚卸しの作業時間を大幅に削減
  • クラウドサービスで初期費用や維持・管理メンテナンスの負担を軽減
  • 正確な在庫・資産の把握により、販売機会ロスを抑制

RFIDサプライ、プリンタを主に自社開発し、製造販売する日本で唯一の企業であるサトーだからできる提案があります。RFIDのソリューションの導入を検討されているお客さまは、ぜひサトーにご相談ください。

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