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RFIDタグの価格はどれくらい?導入のポイントや費用対効果は?

RFIDを使用する際に欠かせないモノが「RFIDタグ」です。モノを管理するときに便利であるため、近年ではさまざまな場所で活用されています。

しかし「RFIDタグを購入するにはいくらかかるのか?」と考えている方も多いかもしれません。実際に、現在のRFIDタグはどの程度の価格で購入できるのでしょうか。
今回は、RFIDタグの価格や種類、導入するメリットなどについてご紹介します。

1.RFIDタグ(UHF帯)の価格相場

RFIDタグを導入する1枚当たりのコストは、種類や発注するロットによって異なります。かつて、RFIDタグ(UHF帯)の価格相場は通常タグ1枚につき100円以上、金属用などの特殊タグはさらに高額でした。近年は通常のRFIDタグ(UHF帯)の場合1枚10円~30円以上、金属用タグなど特殊仕様であれば1枚100円以上が相場となり運用拡大の後押しとなっています。
ただし、RFIDは導入時にかかるコストだけで比較するのではなく、現場に最適な機器構成や長期間の費用対効果を踏まえて検討することが重要です。タグやタグにデータを書き込むRFID専用プリンター、RFIDリーダライター、データを処理するためのソフトウエア、周辺機器なども現場の運用や環境に合わせて準備する必要があります。

価格は2023年8月現在の情報を基に記載しています。種類や発注ロットによって異なります。

2.RFIDタグの種類

RFIDタグにはいくつか種類があり、それぞれ性能や価格帯などが異なります。
ここではRFIDタグの種類とそれぞれの特徴を確認しておきましょう。

バッテリー内蔵の有無

RFIDタグは、バッテリーを内蔵しているかどうかで3つの種類に分けられます。

  • パッシブタグ
  • アクティブタグ
  • セミパッシブ(セミアクティブ)タグ

パッシブタグは、バッテリーを内蔵しておらず、RFIDリーダーから受けた電波を利用して動作するタイプです。アクティブタグに比べて通信距離は短めですが、低価格でバッテリー管理も必要ありません。

アクティブタグは、バッテリーを内蔵しており自ら動作するタイプのRFIDタグです。パッシブタグに比べて通信距離は長くなります。
ただし、タグの単価やバッテリー交換などコストがかかりやすい点には注意が必要です。

セミパッシブタグは、通常はパッシブタグとして動作し電波を受信した際に内蔵バッテリーを使用するのが特徴です。アクティブタブに比べてバッテリーの消耗が少ないため、ランニングコストが抑えられます。パッシブタイプより通信距離が長い点もメリットです。

3.RFIDタグを導入するメリット

RFIDシステムの導入は多くのメリットが得られることから、商品の棚卸しや管理業務に利用されるケースが増えています。

RFID(UHF帯)は、電波の範囲内であれば、少し離れた場所からでも複数のRFIDタグを一括で読み取ることが可能です。バーコードのように一枚ずつ読み取る必要はありません。モノの探索と読み取りにかかる時間を短縮できるため、業務の効率化や人的コストの削減につながります。

また、非接触で読み取りできるため箱の中身をそのまま読み取れる点もメリットです。
タグの表面が汚れていても問題なく利用できタグ内のデータを書き換えられるため、同じタグを長期間使いまわすこともできます。

4.RFIDタグを導入する際のポイント

RFIDタグのメリットを活かすためには、導入時に以下の2つのポイントを押さえておくことが重要です。

  • 現状分析を行う
  • できないことを理解しておくことも重要

ここでは、RFIDタグを導入する際に注意したい2つのポイントをご紹介します。

現状分析を行う

RFIDタグを導入する場合は、事前に自社の現状分析しておきましょう。
RFIDは、RFIDタグを読み取るRFIDリーダーやデータを処理するソフトウエアなど、RFIDタグ以外の機器も導入する必要があります。RFIDタグが安価になりつつあるとはいえ導入にかかる全体のコストは決して安くありません。
導入コストだけでなく導入によって長期的にどれほどのコスト削減につながるかを踏まえて検討することも重要です。

具体的には以下のようなポイントから現状分析を行い、費用対効果を検証するようにしましょう。

  • 現在どれだけの工数や人件費がかかっているのか
  • RFIDの導入によって、どの程度のコストを削減できるのか
  • 作業環境は改善されるのか など

できないことを理解しておくことも重要

RFIDタグが、すべての状況に対応できるわけではないと理解しておくことも重要なポイントです。

例えば、UHF帯のRFIDタグの場合は、金属や水分に弱いという特徴を考慮する必要があります。金属部品に貼る際は、読み取り精度が落ちることがある点に留意しなくてはいけません。
また、RFIDタグ同士が重なっている場合も、読み取りに時間がかかったり読み取れなかったりする可能性があります。

金属製品に対応したタグを選ぶ、タグの貼り付け方や周辺環境を見直すなど状況に応じて工夫することが大切です。

5.RFIDタグの導入事例

ここでは、RFIDタグを実際に導入した事例をご紹介します。

工場や倉庫におけるサトーの資産管理ソリューション導入事例

多くの資材や素材、製造・運搬に必要な備品などが点在する現場には、さまざまな課題があります。

例えば、化学系の製造現場の場合は薬剤を格納するリユース(リターナブル)容器や移動に使うコンテナなどの備品管理の適正化が必要です。

【導入前の課題】

  • 資産を一点一点手作業で棚卸しているため、膨大な工数が発生している
  • リユース容器の置き場所を把握するのにかかる手間を減らしたい
  • 自動化設備のメンテナンス部品を正確に管理できていない場合、欠品によって設備の稼働を止めるリスクがある

【導入による効果】

  • 棚卸し時間を1/20にまで削減して在庫制度を向上
  • RFIDを活用してリユース容器の置き場所を管理し、手間を低減

メンテナンス部品の在庫を正確に把握することで、自動化設備を止めない

具体的な事例内容については、以下もご確認ください。

6.RFID導入は費用対効果を考えることが大切

以前は「コストがかかる」というイメージが強かったRFIDタグですが、近年は低価格化が進み以前よりも導入しやすくなりました。

RFIDタグ以外にも機器やソフトウエアが必要なため、導入コストは低いとは言い切れないもののデータが書き換えられて汚れにも強いRFIDタグなら、長期間使い回すことも可能です。長期的な人件費や工数の削減につながり、結果として全体のコストを抑えることにつながります。

導入にかかる初期コストだけでなく、長期間の費用対効果を踏まえて判断することが大切です。RFIDの導入を検討される際には、多くの導入実績を持つサトーまで、お気軽にご相談ください。貴社の課題解決につながる、最適なRFIDタグや機器をご提案します。

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