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ロケーション管理でも活躍!RFIDで倉庫内のスペースを有効活用しよう

倉庫での在庫管理では、ロケーション管理が重要です。
ロケーション管理を効率化する方法の一つとして、RFID(Radio Frequency Identification:無線周波数識別)や在庫管理システムなどのIT技術が活用されています。

本コラムでは、ロケーション管理の必要性や手法ごとの特徴、RFIDや在庫管理システムを活用するメリットをご紹介します。

1.倉庫でロケーション管理が必要な理由

ロケーション管理とは、商品の保管場所を番号や番地で管理する手法のことです。ラックやパレットごとにロケーションを割り振り、商品の保管を行います。
ロケーション管理を徹底することによって、以下のメリットを得ることが可能です。

誰でも商品の保管場所が分かる

倉庫内では、さまざまな熟練度の人が協力して作業を行っています。商品のロケーションが明確に管理されていれば、作業経験の浅い人でも容易に商品の所在地を把握できます。これにより、倉庫内の移動を最小限に抑え、ピッキングなどの作業を非常に効率的に実施できます。

実在庫数をすぐ確認できる

ロケーション管理は、商品の棚卸作業の効率化にも役立ちます。
商品の保管場所が正確に分かるので、実在庫の確認も速やかに行うことができる点がメリットです。

また、保管場所が正確わかることでピッキングミスも減り、棚卸時に実在庫と帳簿上の在庫数の差異が生まれるなどのトラブルを防止できます。

2.ロケーション管理の方法

ロケーション管理の方法は、どの商品をどこに置き、どのように運用していくのかによって大きく3種類に分けられます。

  • 固定ロケーション
  • フリーロケーション
  • ダブルトランザクション

各管理方法の特徴とメリット・デメリットを説明します。

固定ロケーション

商品を常時同じ場所に保管する方法が、固定ロケーションです。
例えば、ある商品を1番という場所に保管すると決めた場合、例外なくその場所にのみ保管します。

商品の保管場所が移動しないため、どこに何があるのかを覚えやすく、作業効率を高められる点がメリットです。また、在庫が減ったときに一目で補充が必要と分かるため、欠品のリスクも抑えられます。

一方、空いた保管スペースがあっても、決めた場所に決めた商品以外は保管しないルールであればスペースを無駄にしてしまうデメリットがあります。
また、ロット管理や先入れ先出しがしにくく、柔軟な対応が難しいという特徴があります。

したがって、固定ロケーションは「商品数が少ない」「入れ替わりがあまり発生しない」「保管する物量が安定している」といった倉庫に適した方法といえます。

フリーロケーション

フリーロケーションは、商品の保管場所を固定せずに入荷した順に空いているスペースに保管する方法です。倉庫内のスペースを有効活用できるため、多くの在庫を保管しやすいのがメリットです。また、商品特性に対応したロケーション管理が可能で、先入れ先出ししやすい方法です。

一方で、デメリットには、商品の保管場所が常に変わり、場所を把握しづらいことが挙げられます。
作業員に保管場所の情報が共有されていない場合、商品を探すために多くの工数が発生する可能性があります。そのため、フリーロケーションで運用する場合は、在庫管理システムのような技術の活用が欠かせません。

また、フリーロケーションは、「在庫の入れ替わりが激しい」「在庫数が頻繁に変動する」といった倉庫に適しています。

ダブルトランザクション

ダブルトランザクションは倉庫内をピッキングエリアとストックエリアに2分して、保管やピッキング作業を行う方法です。固定ロケーションとフリーロケーション両方のメリットを活かし、保管効率と作業効率の向上を目指すことができます。

ピッキングエリアを固定ロケーション、ストックエリアをフリーロケーションで管理する形式が一般的です。ピッキングエリアにすぐ出荷する商品を保管することで、ピッキング作業を効率化できます。

一方で、適宜ストックエリアから在庫を補充する手間がかかる点は、ダブルトランザクションのデメリットです。

3.RFIDを倉庫のロケーション管理に活用するメリット

ロケーション管理を効率化するツールとしてRFIDが注目されています。ここでは、ロケーション管理にRFIDを活用するメリットをご紹介します。

リアルタイムで正確に所在を把握できる

RFIDを活用するメリットの1つが、リアルタイムで正確に商品の所在を把握できることです。

フリーロケーションで在庫を管理している場合、どこに、何が、どれくらいの商品があるかを正確に把握するのが困難です。そのため、過剰在庫や在庫切れによる欠品が発生することも考えられます。

RFIDを活用することによって、どこに何があるのかをリアルタイムに把握することが可能です。在庫を可視化できれば、適正な在庫管理につながります。

作業効率が上がる

RFIDを活用してロケーション情報の登録を行うことで、作業を効率的に行うことが可能です。

例えば、RFIDリーダーやタグの付け方を工夫することによって、入庫時に自動的にロケーション登録を実施できます。
これにより、ロケーション情報の入力の時間や手間を削減できるほか、人為的ミスもなくなり、作業者のストレスを軽減することができます。

作業の効率化によって、ロケーション管理をより徹底しやすくなり、商品を探す時間の削減や、正確な先入れ先出しも可能です。

保管スペースを有効活用できる

商品の位置や在庫数を正確に把握できれば、フリーロケーションでも効率的に管理可能です。入庫時に空きロケーションを探す手間がなくなり、空いている場所に次々と商品を入庫できるため、保管スペースを有効活用できるようになります。

4.ロケーション管理を効率化するサトーのソリューション

ここでは、ロケーション管理を効率化するサトーのRFIDソリューションをご紹介します。

フォークリフトによる線材の所在管理

鉄鋼業界で行う線材のロケーション管理をRFIDで効率化した例です。

【導入前の課題】

  • ⼊庫時に空きロケーションを探す⼿間が発⽣している
  • 移動時に発⽣するロケーション登録の⼿間を簡略化したい

【導入による効果】

  • 線材の正確なロケーション管理で探す⼿間を削減
  • フォークリフト通過時に⾃動でタグを読み込む
  • 「ながら作業」で正確な情報⼊⼒が可能

倉庫の床に埋め込まれた番地登録済みのRFIDタグを、フォークリフトに取り付けたアンテナが読み込むことで、線材のロケーションが登録されます。入庫時の空きロケーションや、出庫時の製品の置き場所を探して迷うことがなくなり、作業の無駄を削減できます。

また、フォークリフト通過時に「ながら作業」で自動的に正確な情報が入力される点もメリットです。ロケーション情報を登録する作業の手間や人為的なミスがなくなることで作業効率が向上し、作業者のストレスも軽減されます。

詳細は以下でご紹介しています。

5.ロケーション管理はシステム活用で簡単に

ロケーション管理を正確に行うことで、作業の効率化やスペースを有効活用できます。取り扱う商品が多品種で量も多い、在庫の保管場所がよく変わるといった現場では、RFIDの活用がおすすめです。

サトーではRFIDタグ・ラベルやリーダーの選定から、貼り付け方や読み取りの調整まで、お客さまの現場に合わせた最適な運用の実現を支援いたします。RFID以外の自動認識技術を活用したご提案も可能ですので、ロケーション管理にお悩みの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

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