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冷凍食品向けラベルに求められる機能性と必要な記載事項

食品表示法では販売されるすべての食品に食品表示を義務付けています。商品のパッケージにあらかじめ食品の情報を印刷しておくか、商品に「食品表示ラベル」を貼り付ける必要があります。

冷凍食品と冷蔵・常温保存できる食品では義務付けされている表示内容が異なるため注意が必要です。この記事では、冷凍食品の食品表示をラベルで対応する場合のラベルに必要な機能や、義務付けられている表示の内容についてご紹介します。

1.冷凍食品のラベルに必要な記載

冷凍食品は、冷蔵や常温保存できる食品とは異なる表示が求められます。冷凍食品に記載しなければいけない表示事項は以下のとおりです。

冷凍食品であることの記載と一般的な名称

冷凍食品は表示枠の近くに「冷凍食品」と記載し、冷凍食品であることを表示しなくてはなりません。表示枠内の名称欄には、食品表示基準が定める用語を使用して「冷凍シュウマイ」や「冷凍ハンバーグ」など商品の名称を表示します。

また、めん類の場合は「冷凍めん類」や「冷凍うどん」、食品表示基準に規定されていないピザや肉まんは「冷凍ピザ」「冷凍肉まん」など一般的な名称を表示するのがルールです。

凍結前の加熱の有無

使用する際に加熱調理が必要な食品は凍結前に加熱されているかどうかの記載が必要です。この情報は消費者が食品を適切に調理するために必要な情報の提供を目的としています。

加熱は、食品中の有害な細菌や微生物を除去するために使用される一般的な方法です。凍結前に加熱された冷凍食品は、加熱によって殺菌・消毒された状態で凍結されるため食品の安全性が高まります。凍結前の加熱の有無を表示することは、消費者へ食品の安全性と品質を示す重要な要素です。

一般的に、凍結前の加熱の有無は以下のような名称で表示します。

加熱してあります
食品が凍結される前に完全に加熱されたことを示す。加熱によって微生物が除去され、食品の安全性が確保されている。
加熱してありません
食品が凍結される前に加熱されていないことを示す。製造の過程で全く加熱していないという意味ではない。

加熱調理の必要性

加熱調理を行う必要があるかどうか、どのように調理すればよいのかなどもラベルや包装内に記載しなければなりません。
例えば「加熱してお召し上がりください」「加熱用」「解凍してそのままお召し上がりください」などと表示するのが一般的です。

加熱を行う必要があるかどうかを示す文言は枠内または枠外に記載するか名称表示に併記します。

自治体の条例に基づく表示

冷凍食品の表示は自治体ごとに条例で定められている点にも注意が必要です。
例えば、東京都の場合は原料・原産地の表示の他、原材料の仕込み時の割合を%で表示することが定められています。これは“エビグラタン”のように原材料の一部を名称に使っている商品に適用されます。

その他、解凍や調理の方法を「使用上の注意」として記載することを義務付けている場合もあります。対応の詳細は自治体ごとに異なるため確認しておきましょう。
冷凍食品の表示については、消費者庁や自治体などのサイトもご確認ください。

2.冷凍食品には低温適性があるラベルが必須

商品ごとに異なる情報や日付などの可変情報を記載する必要がある食品表示は、その場でラベルを発行し貼り付ける運用が有効です。
ただし、冷凍食品やフローズンチルド食品にラベルを貼り付ける場合には注意が必要です。

一般的な粘着剤を使用したラベルを冷凍食品に貼った場合、低温で粘着力が弱まったり、結露による水分の影響ですぐに剥がれてしまいます。そのため、冷凍庫から冷蔵庫へ移す工程がある食品の場合、被着体の表面に付着した結露を事前に拭き取る作業が必要です。

冷凍食品への表示には低温環境や水分への高い耐性を備えたラベルを使用することを推奨します。

3.冷凍食品に対応したサトーの「アクアサーマル 結露糊H」

サトーでは、チルド環境下で被着体の表面に結露が付着していても強い粘着力を発揮するラベル基材「アクアサーマル 結露糊H」を提供しています。
食品を冷凍保存から冷蔵保存へ切り替える際に表面に結露が発生した場合、ラベルの粘着力を発揮するためには表面の水分を拭き取ってから貼り付ける必要があります。

アクアサーマル 結露糊Hはある程度霜が付いた状態の粗面でも貼り付けられるため、結露を拭き取る作業が不要で貼り付け後のラベル脱落による異物の混入も防止できます。フィルム基材ではなく耐水性を備えた紙ベースの基材を使用していることに加え、インクリボンが不要なため環境負荷の低減にも貢献します。

この他にもサトーでは低温環境での貼り付けに適した冷凍糊も取り揃えています。冷凍が必要な商品も確実に貼り付けられるためぜひご活用ください。

食品の製造から小売の現場でよく使われるラベルなどの詳細は、以下をご確認ください。

4.冷凍食品には用途に適したラベルを選定することがポイント

低温環境で保存される冷凍食品は、一般的な粘着剤を使ったラベルでは粘着力を維持することが困難です。表面の結露を拭き取る必要があり、ラベルを貼り付けるまでに手間がかかります。
そのため冷凍食品への貼り付けにも対応したラベルを選定することがポイントです。

サトーでは、冷凍食品対応のラベルをはじめさまざまな用途に適したラベルを取り扱っています。品質管理および品質保証に関する国際規格(ISO9001)や環境マネジメントシステムに関する国際規格(ISO14001)の取得、サトー独自の環境基準の制定など安心を提供する環境づくりも行っています。また自社プリンタでのテストも行っており、お客さまが安心してお使いできるラベルをご提供します。

ラベルやプリンタに関するお悩みがある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

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