
食品ラベルや物流ラベル、商品管理ラベルなど、ラベルはさまざまな用途で使われています。
用途や貼り付ける対象に応じたラベルを必要な枚数・タイミングで作成するには、適切な準備とツール選定が重要です。
本コラムでは、現場での効率的なラベル発行に必要な準備や、ラベルプリンターを使ったラベル発行の手順などをご紹介します。
目次
- 1.
- 2.
- 3.
1.ラベルの発行方法と必要な準備

ラベルプリンターを使ったラベルの発行方法は、大きく分けて以下の工程に分けられます。
- ラベルを選ぶ
- ラベルプリンターを選ぶ
- ラベル発行ツールを選ぶ
- ラベルデザイン(印字レイアウト)を作って印字する
ここでは、ラベルを現場で発行する際に必要なラベル、ラベルプリンター、ラベル発行ツールの選び方をご紹介します。
ラベルを選ぶ
ラベルは、貼り付けたい対象物や用途に合わせて紙質やラベルの形状、サイズ、加工方法、粘着剤の種類などを選ぶことが大切です。
例えば、ラベルを貼り付ける商品ごとに印字したい情報量が異なるときは、印字量に応じた長さでカットできるラベルを使用することでラベルの無駄をなくすことができます。
ラベルを貼り付けた後に剥がす必要がある場合は、きれいに剥がしやすい再剥離タイプが最適です。その他、貼り付け後に低温環境で保管・使用する場合は、低温耐性があるラベルを選んだり、溶剤を使用する環境下で使う場合には耐溶剤性にすぐれたラベルを選ぶ必要があります。
ラベルの種類によって使用できるラベルプリンターが変わるため、最初にラベルの仕様を検討することが重要です。
用途に応じたラベルの種類は、以下の記事で詳しくご紹介しています。
ラベルプリンターを選ぶ
ラベルに文字やバーコードなどを印字するには、ラベルプリンターが必須です。ラベルの仕様により、適した印字方式(感熱方式・熱転写方式)や最大印字幅など、使用すべきラベルプリンターの条件が決まります。その他、ラベルの発行環境や運用を考慮することで、最適なラベルプリンター選びが可能です。
例えば、以下の特徴を持つラベルプリンターがあります。
- 小さなラベルにも印字できる高精度印字機能付きのラベルプリンター
- 大量発行に最適な高速印字が可能なラベルプリンター
- 省スペースへの設置が可能なラベルプリンター
- 持ち運びに適したラベルプリンター
- さまざまな言語表示に対応したラベルプリンター
- 消耗品の交換やメンテナンス性に優れたラベルプリンター
感熱方式と熱転写方式の違いについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
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感熱ラベル(サーマルラベル)の特徴と熱転写ラベルとの違いとは?
本コラムでは、感熱ラベルの特徴と熱転写ラベルとの違いについてご紹介しています。
ラベル発行ツールを選ぶ
ラベルの要件に応じて、適切なラベル発行ツールを選ぶことも大切です。ラベルに記載するデータ自体は、一般的なオフィス用アプリケーションでも作成できますが、仕上がりサイズを柔軟に設定したり、ラベル内に正確に印字するには、ラベル発行ツールの使用がおすすめです。
テンプレートを使ってラベルを発行できるものや、既存のシステムと連携できるものなど、ラベル発行ツールによって機能や操作性はさまざまです。
特に、バーコードや2次元コードなどを印字する場合は、ラベル発行ツールによって印字できる種類が異なるため、事前の確認が重要です。
また、ラベルを発行する現場の運用や環境に合わせてラベル発行ツールを選ぶことも重要です。
パソコン(以下、PCと表記します)を使うのかスマートフォンを使うのかによっても、対応するラベル発行ツールが異なります。プリンターの機種によっては、PCを使わずに周辺機器と連携することでラベルを発行する方法もあり、作業現場にPCを設置できない環境でもラベルの発行が可能です。
PCレス運用についての詳細は、以下の記事で詳しくご紹介しています。
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計量器やPLCとラベルプリンターは連携できる!PCを使用しない運用で正確性と作業効率を向上
本コラムでは、周辺機器とラベルプリンターを連携するメリットや、具体的な方法などをご紹介しています。
2.ラベル発行におすすめ!サトーのラベルプリンターとラベル発行ツール
サトーでは、ラベルからラベルプリンター、ラベル発行ツールを製造・販売・保守をしており、さまざまな現場に対応するラベル発行をトータルでサポートしています。ここでは、サトーのラベルプリンターとラベル発行ツールをご紹介します。
ラベルプリンター
サトーの代表的なラベルプリンターを4つご紹介します。
スキャントロニクスCL4NX-J Plusシリーズ

スキャントロニクスCL4NX-J Plusシリーズは、大量発行に適したラベルプリンターです。あらゆる現場の安定稼働を支えるさまざまな機能が搭載されています。
例えば、大量発行に対応する高速印字や小さなラベルや細かい印字に最適な高精度印字モードで、より正確で効率的なラベル発行が可能です。他にも、SOS(SATO Online Service)により、重篤エラーを未然に防ぐ予防保守が可能となり、現場のダウンタイム削減に貢献できます。さらに、現場の運用に合わせてPCレスでのラベル発行や、RFIDラベルを発行できるモデルの選択も可能です。
SCeaTa(シータ)CT4-LX

SCeaTa(シータ)CT4-LXは、4.3インチの液晶タッチパネルを搭載し、直感的に操作できるラベルプリンターです。PCレスでのラベル発行や、RFIDに対応したモデルの選択も可能です。
設置環境を考慮し、正面からカバーの開閉が行えます。また、背面も電源コネクタなどがプリンターから出っ張らず、奥行きのない場所でも設置できます。電源やネットワーク環境がない現場でもラベルプリンターの使用が可能です。
FLEQV(フレキューブ)FX3-LX Plus

FLEQV(フレキューブ)FX3-LX Plusは、7インチのタッチパネル式大画面カラー液晶を搭載したラベルプリンターです。加圧式のタッチパネルで、手袋を着用したままでも操作できます。
AndroidTM OSを搭載しており、カスタムアプリケーション開発にも対応している他、スキャナーや電子秤、スマートフォンなどの外部機器に接続するなど、現場の状況や用途に合わせて使用できるのも特徴です。
Petit lapin(プチラパン)PW208NXシリーズ

Petit lapin(プチラパン)PW208NXシリーズは、持ち運びや屋外での使用に適したラベルプリンターです。
2.5mの高さからの落下衝撃に耐える堅牢設計※で、荷役作業や運送現場などにも最適です。台紙のないノンセパ®ラベル対応で貼り付け作業をスムーズに行える他、47言語の印字にも対応しています。
※当社落下試験 コンクリートに2.5mの高さから6面方向に落下させて動作すること
その他のラベルプリンター
サトーでは、上記以外にもさまざまな機能が備わったラベルプリンターを取り扱っています。詳細は以下のページをご確認ください。
ラベル発行ツール
ここからは、サトーの代表的なラベル発行ツールを2つご紹介します。
Multi LABELIST V6シリーズ

Multi LABELIST V6シリーズは、簡単な操作でタグ・ラベルのレイアウトを作成できるラベル発行ツールです。
入力したデータがリアルタイムでプレビュー画面に反映されるため、変換後の値や入力ミスをすぐに確認できます。
また、アプリケーションと連携させることで、テキストファイルやデータベースから発行データを取り込むことも可能です。Webアプリケーション向けの「Multi LABELIST WebEngineCS」やネットワーク通信連携に対応した「Multi LABELIST V6 Enterprise」など、現場のニーズに合わせてソフトウェアを選定できます。
e-Labe

e-Labeは、“easyにLabelを作って発行できる”をコンセプトに開発したプリセット発行専用パッケージソフトです。FLEQV(フレキューブ)FX3-LX Plusやタブレット端末など、PC以外のデバイスから直接発行が可能です。
ラベル発行時は、豊富な発行パターンやアイテム呼び出し機能から選択でき、商品のキーワードやバーコードなどから検索してアイテムを呼び出すことが可能です。
また、商品画像表示や作業手順の動画を再生できるため、紙媒体のマニュアルを用意する必要がなく、入力間違いや貼り間違いの防止が期待できます。
さらに、日時の入力チェック機能により、食品インシデントの要因となる日付表示ミスを防止できます。発行履歴の確認や、発行端末でデータの登録・編集を行うことも可能です。
その他のラベル発行ツール
サトーでは、上記以外にもさまざまな発行方法に対応したラベル発行ツールを取り扱っています。詳細は以下のページをご確認ください。
3.用途や運用に適した組み合わせでラベルを発行しよう
ラベルの発行を行うためには、ラベルとラベルプリンター、ラベル発行ツールを用途や運用に応じて選ぶことが重要です。適切に組み合わせることで、ラベル発行業務をより効率的かつ快適に行えます。
サトーでは、多種多様なラベル、ラベルプリンター、ラベル発行ツールで現場のニーズにお応えします。
ラベルの作成方法やツール選定に迷った場合は、お気軽にご相談ください。
- テーマ:
- ラベルプリンタ-
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