現代社会の生活は、さまざまな技術や製品によって支えられており、それらに使用される材料の特性や品質は、製品や技術の性能・信頼性を左右する重要な要素です。
この材料評価の基盤となるのが、試験片(しけんへん)を含む検査品の管理です。
本コラムでは、試験片を含む検査品の概要や管理する上で生じる課題、課題解決に活用できるサトーのラベルやラベルプリンターをご紹介します。
目次
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1.試験片を含む検査品の基本
試験片とは、原材料や製品の物理的特性、機械的性質などを評価するために使われる金属や樹脂の小片のことです。引張試験や接着試験、衝撃試験など、目的に応じてさまざまな形状・寸法の試験片が用いられます。
また、検査品とは、試験片をはじめ化学品や医薬品材料のサンプルなど、評価試験や分析に使用されるサンプルや試作物全般を指します。
研究開発や製品評価の現場では、誤差の少ない試験結果が品質保証の基盤です。そのため、試験片を含む検査品は、試験結果に影響を与えないよう、適切に管理する必要があります。
2.試験片を含む検査品の管理における主な課題
試験片を含む検査品の管理で課題になるのは、主に次の2点です。
- 検査品情報の書き間違いや見落とし、取り違いの可能性
- 管理に手間がかかる
検査品情報の書き間違いや見落とし、取り違いの可能性
製品の出荷までの間、検査品を使って多種多様な検査(試験)が行われます。出荷時には製品と検査結果を正しくひも付ける必要があるため、検査品の個体識別が重要です。手書きや手入力による検査品情報の記録は、書き間違いや見落とし、取り違いといったミスが発生するリスクがあります。
検査品の取り違いが起きると、検査結果の信頼性が担保できないため、製品の出荷や企業の信用低下に影響を及ぼす恐れがあります。
管理に手間がかかる
品質管理業務では、工程管理・品質検証・品質改善といった幅広いタスクに加え、試験片をはじめとする検査品の管理が大きな負担となっています。
特に検査品の管理では、検査品と製造ロット・工程情報とのひも付け、受け渡し時の確認作業、測定結果の記録・転記といった細かな作業が多くあります。手書きでの記録や目視での確認を行っている場合、より手間がかかり現場の負担となります。
3.試験片を含む検査品の管理を効率化する方法
試験片を含む検査品の管理を効率化し、記録の正確性を高めるためには、どのような取り組みが有効なのでしょうか。
ここからは、試験片を含む検査品の管理を効率化する方法の例をご紹介します。
ラベルによる管理
管理業務を自動化し、できるだけ人を介在させない仕組みを構築することで、ミスの発生を防ぎ省力と品質の安定化につなげることが可能です。
例えば、製品番号やロット番号、検査日などの管理情報をバーコードや2次元コードとして印字したラベルをラベルプリンターで発行し、試験片を含む検査品に貼り付ける管理方法があります。ラベルプリンターで一括印字することで、情報の統一と管理精度が向上します。
また、耐金属仕様のRFIDラベルを利用すれば、非接触での読み取りが可能となり、棚卸し作業の大幅な効率化や読み取りの自動化につながります。
これらの仕組みを取り入れることで、検査工程ではバーコードを読み取るだけで必要な情報を正確に入力できるため、検査品の取り違えや手書き・手入力による記載ミスを防ぐことが可能です。
さらに、現物確認もバーコードを読み取るだけで完了し、検査情報と製品のひも付けが正確に行われるため、トレーサビリティの信頼性向上にもつながります。
4.サトーのラベルやラベルプリンターで試験片を含む検査品管理の手間を軽減
試験片を含む検査品の管理に手間がかかる、分析結果の正確性を高めたいなど、検査品の管理に関する課題を抱えている場合は、サトーのラベルやラベルプリンターを活用するのがおすすめです。
人的ミスの予防と作業工数の削減に寄与
ラベルプリンターとバーコード・2次元コード付きラベルやRFIDラベルを活用することで、原材料や商品の在庫管理、資産管理、作業工程管理などにおける情報入力・照合を自動化し、作業品質の確認にかかる時間を短縮できます。
データのひも付けが容易
バーコード・2次元コード付きラベルおよびRFIDラベルを用いることで、使った原材料や作業実績、在庫状況などの情報をIDとひも付けて管理できます。これにより、製造現場の品質管理や在庫管理の効率化と正確性向上を実現することが可能です。
製造プロセスの各段階で発生する情報を自動的に収集し、トレーサビリティを高めることで、製品ごと・ロットごとの履歴管理や検査情報とのひも付けを容易にします。
その結果、正確なデータ取得と追跡が可能になり、誤情報の入力や取り違えを防ぎつつ、品質管理とコンプライアンス対応を支える仕組みを構築できるのがメリットです。
現場に合わせた運用をご提案
サトーは、試験片を含む検査品の素材や必要な環境耐性に合わせて、ラベルの種類や貼り付け方をご提案します。
例えば、長期保存に適したケミストラベルや耐溶剤性を持つスーパーケミスト、高温で熱処理した製品にも貼り付け可能な耐熱ラベルなど、現場に適した特殊ラベルを用意することが可能です。
さらに、試験片を含む検査品の管理を正確に行うには、現場でのラベル発行が便利です。サトーではラベルの種類や大きさ、運用方法に応じてラベルプリンターもご提案しています。
5.システムの活用で管理の効率化を実現しよう
試験片を含む検査品は、研究開発や製品の品質や信頼に直結するため非常に重要です。正確な分析結果を得るためには、試験片を含む検査品を適切に管理することが欠かせません。
一方で、手書きや手入力による管理は、作業負担が大きいだけでなく、検査品情報の書き間違いや取り違いといったミスが発生するリスクがあります。そのため、ラベルを活用し人の手をできるだけ介さない管理体制を整えることが重要です。
サトーでは、試験片を含む検査品管理の効率化に最適なラベルやラベルプリンター、タギングのノウハウを組み合わせ、現場の環境や運用に最適なご提案が可能です。
試験片を含む検査品管理に関するお悩みを抱えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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