
近年、多くの業界で人手不足が深刻化し、手作業で行っている業務に支障をきたしています。
例えば、多くの製造現場で見られる商品へのシールやラベルの貼り付け作業は、人手と時間がかかる作業です。
作業を効率化し人手不足の問題を解決するには、ラベル自動印字貼付機(ラベラー)の導入がおすすめです。
本コラムでは、製造業の抱える課題と人手不足解消に役立つラベル自動印字貼付機の特徴をご紹介します。
目次
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1.生産性の低下につながる課題

少子高齢化や人口減少の影響もあり、日本国内の製造や流通の現場では人手不足が深刻な課題となっています。
低賃金や長時間労働といった労働環境の厳しさも人手不足の要因の一つです。
人手不足の課題を解決するには、長時間労働や連続勤務を改善し、労働環境を整えることが必要不可欠です。
2.ラベル自動印字貼付機で人手不足によって生まれる課題を解決

製造現場では、商品や梱包箱にラベルを貼りつける作業があります。人手で行っている場合、多くの手間と時間がかかる作業です。
ラベル自動貼り付け機を導入することで、人手不足の解消や品質の安定化などが実現できます。ここでは、期待される効果についてご説明します。
業務効率化
手作業でシール・ラベルを貼るには、多くの人手が必要になります。
ラベル・シールの貼り付け作業を自動化すれば、長時間の安定稼働が可能になり、精度の高い生産計画を立てることが可能です。
これにより、空いた時間は他の業務に割り当てるなど、人材配置を最適化でき、生産ライン全体の業務効率化につながります。
品質の安定化
手作業でシール・ラベルを貼り付ける場合、「シワが入る」「位置がずれる」「貼り間違える」など、さまざまな要因で品質が不安定になりやすいという課題があります。
ラベル自動印字貼付機の使用により、シール・ラベルの貼り付け作業の平準化が可能です。
品質が安定することで、貼り直しなどにかかる時間も削減できる上、製品の信頼感を保つことにもつながります。
3.ラベル自動印字貼付機選定のポイント

ラベル自動印字貼付機を選定する際に考慮すべきポイントは、以下のとおりです。
シール・ラベルの大きさ
貼り付ける対象物のサイズまたは印字する情報量によってシール・ラベルのサイズが決まります。
必要なサイズのシール・ラベルが印字・貼り付けできるラベル自動印字貼付機を選びましょう。
シール・ラベルの貼り付け方
製品の形状やパッケージのデザインによって、最適なシール・ラベルの貼り付け場所はさまざまです。
機器選定の際には製品の上や下、側面など、求める場所に貼り付けられるかを確認することが重要です。
機種によっては曲面への貼り付けや複数個所への貼り付けなど、特殊な仕様にも対応できます。
シール・ラベルの印字の有無
ラベルに印字をしながら貼り付ける、印刷済みのシールを貼りつけるなど、運用によって対応機種が異なります。
これらのポイントを考慮して最適な機種を選びましょう。
4.ラベル自動印字貼付機の導入事例
ここでは、サトーのラベル自動印字貼付機を活用した事例をご紹介します。
GHSラベル自動貼り付けシステムの導入により作業時間を93%削減

株式会社T&K TOKA様では、ラベル貼り付け作業の際に作業指図書と現品ラベルを目視で照合していたため、印字ミスなどが多発していたことが課題でした。
また、ラベルへの糊付けが必要だったことから、糊の付着が悪かったり、糊つぼ清掃の手間が発生していました。
同社は、サトーラベル自動印字貼付機を活用したGHSラベルの自動貼り付けシステムを導入し、現場の生産性向上やお客さまの信頼獲得を実現しました。
【導入前の課題】
- ラベルの目視チェックが必要
- 貼ったラベルの傾きや糊の染み出しチェックも必要
- ラベル剥がれによるクレーム発生
- 現場とラベル発行場所との行き来の手間が発生
- 都度、糊つぼの洗浄が必要
【導入による効果】
- 事前の印字をする人員が不要
- 事前の印字が不要になり、状況に応じたラベル発行が可能
- ラベル発行と同時にカメラで検査できるため、貼り付け後の不具合が削減
- ラベルをセットするだけで発行できるため、作業時間を93%削減 クレームが減少し、お客さまからの信頼を獲得
具体的な事例内容については、以下もご確認ください。
5.多くの種類から選択可能なサトーのラベル自動印字貼付機
サトーでは、さまざまなラベラーを取り揃えています。
作業内容や人員、予算などに合わせて、適切な仕様のラベラーを選択することが可能です。ここでは、ラベラーとその特徴をご紹介します。
ラベル自動印字貼付機タフアームLR4NX-FA

「タフアームLR4NX-FA」は、一度に大量で高速の可変情報のリアルタイム印字と貼り付け作業ができ、作業の効率化が可能です。
また、IoTを活用した“予防保守”で24時間365日製品の稼働状況を見守り、現場の安定稼働を支えます。
稼働状況に合わせて事前に消耗部品を交換し、トラブルを未然に防ぐことが可能です。
さらに表示31言語、印字47言語と多言語に対応しており、海外拠点への導入にも適しています。
サトーのタフアームLR4NX-FAの詳細は、以下でご確認いただけます。
ラベル自動印字貼付ロボット「S-ROBO Pro」

サトーの自動印字貼付ロボットS-ROBO Proは、商品の形状(高さ・位置・向き)や貼り付け位置を3Dカメラで読み取り、高速で正しい位置にシール・ラベルを貼り付けられます。
商品を揃えて投入する必要がなく、形状が不揃いの商品などでも貼り付け位置を自動で検出できる点が特徴です。
これにより、正確なシール・ラベルの貼り付けを実現します。
処理能力は最大60個/分の処理能力で、貼り付け作業にかかる時間を大幅に削減すること可能です。
ラベル自動印字貼付ロボットS-ROBO Proの詳細は、以下をご参照ください。
ノンセパ®ラベル自動印字貼付機「タフアームNLR4000SR-Tシリーズ」

サトーのタフアームNLR4000SR-Tシリーズは台紙のないラベル「ノンセパ®ラベル」に対応したラベラーです。
- 簡単
- 台紙がないラベル「ノンセパ®ラベル」と、大幅改善した通紙ルートでラベル交換作業を簡単に行うことができます。
- 効率的
- 台紙付きラベルと比較して約1.2倍のラベルを収納でき、ラベル交換頻度の削減につながります。
保管スペースや台紙を廃棄する手間も削減でき、より経済的で環境にやさしい運用が可能です。
ノンセパ®ラベル自動印字貼付機「タフアームNLR4000SR-Tシリーズ」の詳細は、以下のページでご確認ください。
6.ラベル自動印字貼付機を活用して業務効率化と人手不足解消を実現しよう
シール・ラベルの手貼りは、多くの人手と時間がかかる作業です。
ラベル自動印字貼付機を活用することで、人手不足の解消につながり、貴重な人的リソースをその他の必要な業務に充てることが可能になります。
サトーでは用途に応じて、さまざまなラベラーを取り揃えています。ラベル・シール貼りの業務でお困りの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
- テーマ:
- ラベル自動貼付
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