
Michitaka プリンター開発(ソフトウェア)
大学を卒業後、サトーに新卒で入社。入社後はWindowsのアプリケーション、プリンタードライバーの開発を担当。その後、シンガポールにある拠点への出向を経験し、現在は新商品の開発に携わっている。
※本記事は取材時点の情報をもとに作成しており、最新の情報とは異なる場合がございます。
メーカーでしか得ることができない開発経験を求めてサトーに
- 学生時代はどのようなことに取り組んでいましたか?
大学では情報系の分野を学び、主にソフトウェアに関する科目を専攻していました。ゼミに入った後は「スパムメール」をテーマに研究をしていました。スパムメールには、送信元の国やメールアドレス、届く頻度・件数、メール内に記載されているリンク先のWebサイトなど、さまざまなデータや情報がひも付いています。そうした情報を収集・分析し、スパムメールの手法や仕組みについて研究をしていました。
- 就職活動では、どのような企業を志望していましたか?
専攻がソフトウェア関係だったので、就職活動でもソフトウェアに関する企業を業界・業種問わず幅広く探していました。また、職種についても絞りすぎず、学生時代の学びが活かせるようなシステムエンジニアやWebサービス・アプリケーションの開発、サトーのプリンター開発のような組み込みエンジニアなど、さまざまな職種をみていました。
- サトーに入社しようと思った理由は何でしたか?
プリンターに組み込むシステムのエンジニアという仕事に惹かれたからです。先ほどお話しした通り、就職活動では組み込みエンジニア以外の仕事も調べていました。一言でソフトウェア関係といっても、さまざまな職種があり、各職種ならではの魅力があります。そのため、当時はどの職種にするか悩んでいました。そんな中でサトーの会社説明会に参加したのですが、その時にメーカーで組み込みエンジニアとして働くことが面白そうだと感じたんです。自分が作成したプログラムで機械を動かすという体験はサトーのようなメーカーでしかできないことです。また、サトーは、幅広い業界のお客さまの手元に商品が届くと考え、多くの人々を支えられるような商品づくりに関わってみたいと思いました。

日本や海外で新商品におけるソフトウェア開発を経験
- 入社から約20年間、どのような仕事を経験してきましたか?
入社して最初の5年間は組み込みシステムではなく、パソコン側で使用するアプリケーションやプリンタードライバーの開発を担当していました。その後、部署を異動し、プリンターファームウェアなどの組み込みシステムの開発を担当しています。
また、3年間ほどシンガポールの開発部門に出向していたこともあり、その時も現在と同様にプリンターファームウェアの開発をしていまして、新商品の開発、個別仕様対応、海外における不具合対応などに携わっていました。海外では開発に対する考え方が日本と違っているのが印象的でしたね。商品を届けて、お客さまとともに商品を改良・開発していく海外の開発者と仕事ができたのは、長年開発に携わってきたなかで刺激的な思い出の1つです。
- 現在はどのようなお仕事を担当していますか?
新商品に関わるアプリケーションの機能開発や、チームのマネジメントを担当しています。新商品開発プロジェクトでは、機能別にチームが分かれています。例えば、Linux OSに関する開発を担うチームや、より上位のアプリケーションの開発を担うチームなどです。その中で私はアプリケーションの機能開発を担当するチームのリーダーを務めています。具体的には、開発の進捗管理や個別機能の仕様策定、開発業務です。ソフトウェア開発の現場では20代の若手社員から中堅社員まで様々なメンバーが活躍しています。そうしたチーム全体のマネジメントが主な仕事になります。

自分が作ったプログラムで機械を制御する面白さ
- プリンター開発、組み込みエンジニアのやりがいや魅力は何ですか?
何よりも、自分が作ったプログラムで機械を制御できることが一番の魅力ですね。プログラム通りにプリンターが動作しているところを確認しながら、「ここを変更するともっと上手く動作するのでは?」「これが原因でエラーが出ていたんだ。」というように、意図した通りに制御するための試行錯誤の開発過程も含めて、面白いなと感じています。
また、自分が開発に携わったプリンターがさまざまな業界のお客さまに使われている、役に立っていると実感できるところも魅力だと思っています。サトーのプリンターはオフィスや工場だけではなく、スーパーやカフェなど一般消費者に身近なところでも活用されています。そうしたところで実際にお客さまが使用しているところを見るたびに、「この商品、作ったな。こういう風に使ってくれているんだな。」と感慨深くなりますし、「より良い商品をもっと作っていこう」というモチベーションにも繋がっています。

全員がプロフェッショナルになれる環境づくりに挑戦
- 今後の目標を教えてください。
今後は、私が所属している部門の各メンバーが、プリンター開発のプロフェッショナルとしてキャリアを築いていけるようにサポートしていければと考えています。プリンターのソフトウェア開発者としてのキャリアを築くにあたって、パターンは大きく分けて2つあります。
1つ目は、「印刷するときにどうやって印字するか」「どうやってモーターを回すのか」といった、プリンターの内部制御に関わる組み込みシステムの開発者になることです。
2つ目は、「プリンターの利用者が使っているパソコンなどの端末からコマンドを受信して、画像データに変換する」といった、外部端末との通信部分に関わるシステムの開発者になることです。
どちらの開発者になるかはその人自身の強みや経験の話にはなりますが、プリンターのソフトウェア開発者には、プリンター自体だけでなく、WindowsやLinuxなどのOSに関する知識など、幅広い知識・技術が必要となります。そのため、そういった知識を身につけるための研修を企画したり、身につけた知識を実際に活かすことができる機会を提供し、さまざまな開発経験を積んでもらったりと、メンバーの成長に寄与することができる環境づくりに注力していきたいと思っています。
- 最後にこの記事を見ている方へのメッセージをお願いします。
サトーのプリンター開発は、モノづくりが好きな方にとっては魅力的な仕事だと思います。
プログラム通りに機械を動かせることもそうですし、自分が開発したプリンターをお客さまが実際に使っているところを見て、役に立っていると実感できるところがモノづくり好きにとってはたまらない環境です。もちろん、開発の過程では楽しいことばかりではなく、失敗して不具合が発生したり、エラーを改善するために何度もプログラムを書き換えたりと、苦労することも多々あります。そうした失敗からも学んでいく試行錯誤の過程も含めて楽しめる方と是非一緒に働きたいですね。自分がどんな仕事に携わりたいのかわかっていなくても、モノづくりに興味がある、好きだという方にはきっと、活躍できるフィールドがサトーにはあると思いますよ。
