
Haruhi 生産・製造
大学では理工学部化学科に在籍し、化学を専攻。2023年に新卒でサトーに入社し、岩手県内の生産拠点に配属。生産・製造部門の開発者として、ラベルの試作や試験、評価などを担当している。
※本記事は取材時点の情報をもとに作成しており、最新の情報とは異なる場合がございます。
自動認識技術、RFIDに惹かれ、サトーに入社
- 学生時代はどのようなことに取り組んでいましたか?
高校時代から、理系科目のなかでも化学や物理学が好きで、大学でも化学を学びたいと思い、理工学部に進学しました。大学進学後は、サークル活動と化学の勉強が中心でした。サークルはボルダリングサークルで、大学の講義と並行しながら、3~4年ほど活動にも取り組んでいましたね。
- 就職活動では、どのような企業を志望していましたか?
メーカーの開発職・研究職として働きたいと思っていました。
大学や大学院で学んだ知識を活かしたいという考えもあったのですが、学んでいた内容がかなりマニアックなこともあり、活かせる環境があるかどうか不安でした。そのため、最初は業界・業種などを絞らずに、幅広く探してみようという感覚で、さまざまな企業の情報を調べていました。
- サトーを知ったきっかけや入社しようと思った決め手は何でしたか?
学生向けの就活サイトでメーカーの求人を探していた時に、偶然サトーを見つけました。そこから、サトーの事業内容や募集要項を調べていく中で、自動認識やRFIDという最先端技術を使ってモノや人に情報を付与する「タギング技術」が強みであるということ、またその技術やサトーの商品自体が身近な生活で使われているという点に感銘を受け、非常に惹かれたことを覚えています。
その後、入社の最終的な決め手だったのも、自動認識やRFIDへの興味でしたね。さまざまな企業の情報を調べていたのですが、自分としては自動認識やRFID以上に興味を惹かれるものが見つからなかったんですよね。そういった技術を活用している企業に開発職として入社し、研究や開発に携われることは、自分の人生にとって凄く有意義になると思い、入社を決めました。

入社後は生産・製造部門で試作や評価を担当
- 入社後はどのような業務を担当していますか?
岩手県の北上市にある工場で、ラベルなどの商品の試作や物性評価※1などを担当しています。
具体的には、ラベルやタグなどの商品をラボ機と呼ばれる試作機で試作し、顕微鏡や引張試験機などの設備で試作品の物性評価。そして、最終的に評価内容を報告書にまとめて提出する、といった業務がメインになります。
私が所属するグループは、北上の工場と、東京の本社の2拠点に分かれ、それぞれの拠点にいるメンバーと連携をしながら業務を行っています。北上と東京で役割が分かれていて、北上では主に開発業務ですが、東京のメンバーは社外の方との打ち合わせ、製造・開発に関わる依頼書や見積書、品質管理部門に対する評価依頼書など様々な書類作成業務を行っています。
北上と東京のメンバーは連携しながら、定期的なミーティングを行い、開発における各テーマの大まかな進め方を決めたりしています。期初に各メンバーに対して開発のテーマが3つほど割り振られるので、そのテーマを決められた期間内に遂行するために、自分で毎日の予定を立てながら、業務を進めています。
入社した当初は、サトーの製造部門における開発は、「開発すること」が仕事ではなく、開発において「現場力」を大切にしていることがとても印象的でした。現場力は会社全体が大切にしている考えですが、製造部門においては、お客さまのニーズに沿って社内の幅広い部門や、協力工場の方とも関わりながら、お客さまにとって最適な商品の研究・開発をしている点が魅力ポイントのひとつでもあります。
※1開発に使用する材料や素材の物性(強度や変形のしにくさなど、その物質がもつ物理的な性質)や特性を分析・把握するための業務

若手開発者として多くのことに挑戦できる
- 生産や製造業務を通して、楽しい・面白いと感じる部分はありますか?
学生時代の学びが活かせた時や、研究の過程でこれまで分からなかったことが明らかになった時、新たな発見ができた時に楽しい、面白いと感じますね。研究室で多くの測定機器を扱っていたこともあり、経験がない機器でもすみやかに順応することができましたし、知識を自分から習得し、入社1年目からでも使用方法などについての意見を伝え、より良い方法に改善するといった挑戦もすることができました。
- 現在のお仕事における魅力は?
生産・製造部門の魅力としては、裁量があることです。各テーマやその日の業務の進め方は自分で決めることができるので、ある程度は時間をコントロールすることができます。うまく時間をつくって、開発として個人的に興味のある基礎研究などに手を伸ばすことができます。そのように裁量をもって働けること、自分の興味のある分野にも取り組むことができることはやりがいにもつながっていますね。
また、大学院で研究をしていたので、「研究とはどういうプロセスを辿るべきなのか」も最初から頭に入っていましたし、データのまとめ方や資料の作り方も慣れていたので、学生時代に培った学びの経験が活かせている点も、魅力の一つです。

開発の第一人者になるべく、日々の業務に邁進する
- 今後の目標を教えてください。
まずは一人で完結できる業務内容を増やしていくことですね。入社2年目ということもあり、まだまだ他の人に相談して進めている業務が多いというのが正直なところです。そういった部分を徐々に少なくし、一人で完結できる業務の幅を広げていくことが第一の目標です。工場で使われている機器や素材に関する知識もまだまだ足りていないので、そういった開発者としての専門知識も身につけながら、最終的には「北上の開発といえば、Haruhiだよな」と認知してもらえるくらいの技術者になりたいと思っています。
あとは、プロジェクトマネジメントができるレベルまで、マネジメント力を高めたいと考えています。現在は、先輩社員からテーマの進め方などについて意見をいただきながら進めている状態なので、いずれは自分でプロジェクトマネジメントをできるようにしていきたいですね。
- 最後にこの記事を見ている方へのメッセージをお願いします。
サトーに入社してまだ2年しか経っていないですが、2年目の若手である自分の意見でも周りの方が受け入れてくれ、挑戦できていることにとても感謝しています。こうしたサトーの環境だからこそ、自分で何をするべきかを考えることができ、考えるだけではなく行動に移すことができる人と一緒に働きたいと思っています。
個人的には、高分子や動力学といった分野に精通している方、そういった知識を活かして仕事をしたいと考えている方と仕事がしたいですね。会社の抱える課題・ロードマップに対して、専門的な知識をもった人がまだまだ足りていない状況なので、様々な専門的なバックグラウンドを持つ方に、ぜひ入社していただきたいと思っています。
