2018年01月26日
サトーホールディングス株式会社
※本リリースは、SATO Global Solutions発表のニュースリリースの抄訳版です。
オンラインではない実店舗のビジネスが回復の兆しをみせています。しかし、今後事業を成長させることができるのは、デジタル技術を生かした新しいタイプの店舗だけでしょう。いま小売業はIoT、RFID(ICタグ)、ビーコンや分析技術を武器に消費者インサイトを得て、売上を伸ばすことが可能です。
サトーグループのSATO Global Solutions(本社:米国フロリダ州)は、急成長中のブランド、UNTUCKit(アンタックイット 本社:米国ニューヨーク州)と共同でRFIDシステムの試験運用を行います。男性用シャツにつけたRFID、トラフィックカウンター、その他の店舗内データポイントが収集するデータを用いて、最適な品揃えを実現するシステムです。お客さまはこのシステムにより、品揃えおよびお客さま個人へのサービスの改善を実感できます。つまり、欲しいものが欲しいときに手に入るというUNTUCKitのカスタマーサービスポリシーを実現します。
UNTUCKitの実店舗では、お客さまにスムーズなショッピングを体験してもらうための独自のビジネスモデルを展開しています。お客さまが入店すると、店員が「試着用」シャツの中からお客さまの欲しいものを見つけるサポートをし、お客さまがサイズ、スタイル、着心地などを決めると、店員が新品の「販売用」シャツを在庫から出してくる、というものです。在庫の種類が多いので、UNTUCKitにとっては、各アイテムで需要に合った適切な数の在庫を保有することが課題となっています。
まずは先日オープンしたUNTUCKitのニューヨークFifth Avenue店で試験運用を行い、マネージャーが商品の動きを視認することで、お客さまからの需要をよりよく判断できるようにします。「試着用」シャツにつけられた小さなRFIDが、そのアイテムがいかにショールームと試着室の間を行き来するかをリアルタイムでデータ化します。このRFIDのチップデータ(ユニークID)と、天井に設置されたトラフィックカウンター※の情報、そしてPOSデータを組み合わせることで、セールスマネージャーは、試着され購入されているのはどのシャツかを、サイズやスタイルの情報まで含めて正確に知ることができ、UNTUCKitは店舗におけるカスタマーサービスを向上し続けることが可能となります。
この情報により、どの在庫アイテムの売れ行きが良いのかが判断できるため、ストアマネージャーはお客さまの行動に基づいてリアルタイムで在庫を適正に保つことができます。需要の低いサイズやスタイルの生産量を減らして在庫リスクが低減できれば、その分、売れ行きのよいアイテムを仕入れたり、新商品の開発に資金を回すことができます。
「消費者行動の見える化は、実店舗でよりよい顧客体験をつくり出すためのひとつの方法です。お客さまの期待に応え、お客さまに選ばれ続けるブランドになることができます」と、UNTUCKit創業者でありエグゼクティブチェアマンをつとめるChris Riccobono(クリス・リッコボーノ)は述べています。「オンラインショップだけでなく実店舗での販売も行う事業拡大には課題がありますが、私たちのオンライン事業の経験が実店舗でのデジタル戦略に役立っています。従来の小売業者が考えつかなかった方法で小売業を捉えなおすことができています」
映像分析とBluetooth、Wi-Fi テクノロジーを利用したトラフィックカウンター※により、UNTUCKitはお客さまや店員の動きを正確にカウント、観察、測定でき、いつ、どのぐらいの頻度で、どのぐらいの時間を使って接客をしたのか、また、それがお客さまの行動にどのような影響を与えたか、というデータも収集することができます。お客さまとの触れ合いを重視するUNTUCKitでは、店員の行動がお客さまにどのような影響を与えるのかを知ることが、トレーニングやサービスのための貴重なヒントとなります。
「小売業界のIoTについて問い合わせを受けると、私はこの試験運用の話をします。オンラインショップの取引で得るのと同じようなデータを取得することで、実店舗を『アップグレード』する手法を私たちは持っています」と、SATO Global SolutionsのCOOであるKeith Sherry(キース・シェリー)は述べています。「実店舗で勝負しようとしている小売業にとって、顧客行動を理解するためのツールはかつてなく揃っています。これらの情報から得られるインサイトを、すべての販売チャネルにわたってお客さまの期待に沿う形で活用するのが成功の鍵です」
※トラフィックカウンターはRetailNext(リテールネクスト)社の提供。
UNTUCKitについて
アメリカでもっとも成長著しい男性衣料ブランドのひとつであるUNTUCKitは、裾を出してもスタイリッシュに着られるカジュアルシャツがなかなか見つからない、という多くの男性が抱える悩みを解消すべく設立されました。UNTUCKitは体形にぴったり合わせた裾のラインを持つ、裾を出して着るためにデザインされたシャツを2011年に初めて売り出し、男性たちがカジュアルで着心地のよい服を身に着けながらおしゃれで洗練された見た目を実現できるようにしました。以来、UNTUCKitのラインアップには女性用や子ども用の衣類も加わっています。比類ないショッピング体験をつくり出すことを重視しているUNTUCKitは、2017年単年でアメリカ国内に20店舗を開店した急拡大で話題となり、2018年にはさらに海外を含む25店舗をオープン予定です。UNTUCKitの詳しい情報や商品の購入は www.untuckit.com まで。
SATO Global Solutions, Inc. 概要
設立 | 2014年 |
---|---|
所在地 | 110 SE 6th Street, Suite 700 Fort Lauderdale, FL 33301, U.S.A. |
代表者 | 弓場 吾朗(チェアマン兼CEO) |
事業内容 | 自動認識SI(ソリューションインテグレーション)事業、ソフトウェア開発など |
サトーホールディングス株式会社 概要
創業 | 1940年 (設立:1951年) |
---|---|
所在地 | 東京都目黒区下目黒1丁目7番1号 |
資本金 | 84億円(2017年3月31日現在) |
代表者 | 代表取締役社長兼CEO 松山一雄 |
年商 | 連結1,063億円(2017年3月期) |
従業員数 | 連結5,012名(2017年3月31日現在 |
サトーグループについて
サトーグループは、バーコード、2次元コード、RFIDなどを利用した自動認識ソリューションや、それらと新素材事業との融合によるシナジーを追求し、世界90カ国を超えるお客さまに提供します。時代の変化をとらえて自らを変化・進化させてきたサトーは、「自動認識ソリューションで世界ナンバーワンになること」および「変わりゆく社会から必要とされ続け、最も信頼される会社になること」をビジョンに活動しています。あらゆるモノがネットワークにつながり、消費者の価値観も多様化する社会において、サトーはお客さまの現場で人・モノ・情報の「最後の1cm®」を効果的につなぎ、「正確・省力・省資源・安心・環境・感動」という価値を創出してまいります。