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関東地方発明表彰で「発明奨励賞」を受賞

2020年03月09日
株式会社サトー
サトーヘルスケア株式会社

株式会社サトー(本社:東京都目黒区、以下サトー)が開発した医療現場向け「リストバンドおよびリストバンドの巻付け方法」(特許番号:特許第6280527号)がこのたび、公益社団法人発明協会が主催する「令和元年度 関東地方発明表彰」において発明奨励賞を受賞しました。

本発明は、1日の使用に耐えるのに十分な簡易型の外来患者さん向けの識別用リストバンドを提供するもので、サトーが製造し、サトーグループのサトーヘルスケア株式会社(本社:東京都港区、以下サトーヘルスケア)が販売する外来リストバンド「日帰りくん®」に採用されています。

医薬品やカルテと患者さんの取り違えによる事故を防ぐため、従来から医療現場では個々の入院患者さんを識別するためのリストバンドが広く利用されてきました。しかし、外来診察においても、検査・日帰り手術・人間ドックなどの複雑な医療サービスが増加していることから、口頭による患者さんの名前の確認だけでは、安全確保が不十分な面があります。

入院患者さん用のリストバンドは、数日間以上の使用に耐えるようバンド自体や装着方法が強固に設計されているため、コストも高く、装着は一人一人の患者さんに対して看護職員が対応する必要があります。また、既存の外来患者さん用のリストバンドでは、装着するバンドの長さの調整とその固定を同時に行わなければならないため、患者さんが一人で自身の腕に装着するのは簡単ではないという問題がありました。

本発明を採用した外来リストバンド「日帰りくん®」は、外来診察の受け付けを行った際に自動的にプリンタから発行されるもので、患者さんが一人で自身の腕に簡単に巻き付けて装着できる仕様のため、看護職員による補助対応が不要です。また剥離紙のゴミが発生しないため、環境負荷の低減にも貢献し、リストバンド1本につきCO2 100gの削減につながります。サトーグループでは、年間約90万本(2019年国内販売実績)このリストバンドを販売しています。

リストバンドの取り方

プリンタから発行されるリストバンドのハートマーク部分をつまんで、上に持ち上げるようにしてめくります。

ハートマークよりも内側に指がかからないようにするとめくりやすくなります。

20200309_01.png

リストバンドの装着方法

まず両手を用いてリストバンドの輪を作り、その後に輪を腕に通し、腕の太さに合わせて折り返すので、誰でも一人で簡単に自身の腕に装着することができます。

20200309_02.png

外来リストバンド「日帰りくん®」の構造

20200309_03.png

上の図のように、リストバンド表面の基材と裏面のセパレーターは少しずらして貼り合わされた状態で連接されています。リストバンドを1枚めくった際、セパレーターと基材は一緒になった状態となっており、剥離紙のごみが発生しません。

20200309_04.png

参考資料

(応募時、小沼宏行はサトーヘルスケア株式会社に在籍)

株式会社サトー 概要

所在地 東京都目黒区下目黒1丁目7番1号
代表者 代表取締役社長 小沼宏行
事業内容 自動認識ソリューション商品(プリンタ、ソフトウェア、シール・ラベル、ハンドラベラー等)の市場調査、企画・開発、設計、製造、販売、保守および販売促進ソリューションの販売

サトーヘルスケア株式会社 概要

所在地 東京都港区芝公園1丁目7番6号 KDX浜松町プレイス9階
代表者 櫻田 聡
事業内容 医療分野におけるソリューションの企画・提案ならびにプリンタ等ハードウェア商品およびサプライ商品の販売

「日帰りくん®」は、サトーホールディングス株式会社の登録商標です。