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キリン、ユニ・チャーム、ライオン、ロッテ、大日本印刷が参画

ツルハドラッグにて消費者の購買前行動を把握する実証実験を実施

2020年10月27日
株式会社サトー

株式会社サトー(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:小沼 宏行)は、株式会社ツルハホールディングス(以下、ツルハ)の運営するドラッグストア「ツルハドラッグ」の2店舗で、RFIDタグを用いて店舗内の顧客の動線データを取得し、店舗レイアウトやマーケティング、プロモーションなどに活用する実証実験を実施しています。ID-POSの情報と一筆書きの動線データの突き合わせ分析は業界初となります。

※画像はイメージです

参加するのはツルハのほか、キリングループ3社とユニ・チャーム株式会社、ライオン株式会社、株式会社ロッテの消費財メーカー、大日本印刷株式会社です。実験期間は2020年7月~10月。業界の垣根を越えてリテール分野でのAI技術活用を推進する、一般社団法人リテールAI研究会の活動として行います。

参加メーカーは、アイウエオ順に記載しています。

消費者の購買行動は、オンラインでは解析ツールなどを用いて詳細な把握が進んでいます。一方、オフライン(実店舗)で、どのような人が店舗内のどの場所を歩いて、何の商品と比較して購入した、またはしなかったのかといった、購買前を含む消費者の行動を詳細に把握することは困難でした。

今回の実験では、実店舗内での消費者の動線データとツルハドラッグのID-POSデータをひも付け、これまで把握が難しかった「商品を買わなかった人たち」も含めた来店客のデータを取得、分析します。来店客の回遊行動を、カメラ分析では難しい一筆書きのように取得できること、ID-POSとのデータ結合により、属性や購買特性と掛け合わせて分析できることが特徴です。取得する動線データは約5万人です。これをもとに、来店客の行動と購買の関係を明らかにし、小売業界には訴求力の高い店舗レイアウトや新たな顧客体験を生み出す手段を、メーカーには新たなマーケティングやプロモーションの手法を提供します。
今後、位置データを用いたリアルタイムプロモーションの実証実験も予定しています。

当社は、タギング(動く人やモノに情報をひも付けてリアルタイムにデータを収集すること)を使って、サプライチェーンのみなさまに役立つB2B2Cビジネスの展開を目指してまいります。

参考資料

実験の概要

  1. 1.
    来店客の持つカゴにセンサータグ(Quuppaタグ)を取り付け、店舗の天井にセンサー受信機(Quuppaロケーター)を設置。来店客の動線データを取得。
  2. 2.
    一筆書きの来店客の動線データとID-POSデータを突き合わせ、店舗レイアウトによる行動差や都市型店/郊外型店での行動差などを分析する。
  3. 3.
    店内に設置したデジタルサイネージに、メーカーによる広告コンテンツなどを配信。(サイネージ等のデジタルプロモーションは、大日本印刷株式会社が提供)

利用技術について

実験に利用するのは、当社が開発した店内行動見える化ソリューション「SATO Customer Touch」。来店客一人一人の入店から退店までの店内行動を、時刻とともに一筆書きのように取得し、この動線データにID-POSの情報を突き合わせます。インストア・マーケティングで従来利用されてきた客単価の決定6要素のうち、視認率を除いた動線長、立寄率、買上率、買上個数、買上単価の5つの分析指標のほか、商品の購入順なども加えて分析できます。動線データ取得には、高精度位置測位技術「Quuppa」を利用します。動線データは、一本ずつの動線として瞬時に作成が可能で、今回は約5万人分を分析します。

Quuppaの主な特徴

高精度の位置測位
50cm単位での精緻な位置測位が可能。来店客がどの棚やレジを通過したかまで把握できます。
データの軽さ
カメラによる動線分析など、他の手法と比べてデータが格段に軽く、素早い処理・分析が可能です。今後のリアリタイムプロモーション展開にも向きます。

実験詳細

実験期間
2020年7月~10月

実験店舗詳細

店舗名 住所
ツルハドラッグ 南品川店 東京都品川区南品川3丁目6-8
ツルハドラッグ 川崎下麻生店 神奈川県川崎市麻生区下麻生2-1-11

参加企業詳細

  • 株式会社ツルハホールディングス
  • キリンホールディングス株式会社
  • キリンビバレッジ株式会社
  • キリンビール株式会社
  • ユニ・チャーム株式会社
  • ライオン株式会社
  • 株式会社ロッテ
  • 大日本印刷株式会社
  • 一般社団法人リテールAI研究会