サトー、製造業の設備予備品に特化したRFID管理システムを提供開始

RFID活用のリーディングカンパニーである株式会社サトー（本社：東京都港区、代表取締役社長：笹原 美徳、以下、「サトー」）は、製造業の生産ラインにおける消耗品から高額予備品までの在庫を一元管理する、IritoDe_®（イリトデ）シリーズの新パッケージ「IritoDe_®設備予備品管理」を開発し、2024年2月29日（木）より提供を開始します。
従来のIritoDe_®は、材料や商品の在庫管理を中心としたシステムでした。このたびの新パッケージは、生産ライン維持に必要な「あらゆる設備予備品を一元管理し、在庫数や保管場所などをすぐに把握したい」といった製造現場の声に対応したシステムです。

製造業の生産ライン維持に欠かせない設備予備品は1工場でも数千点

設備予備品とは、製造業の生産ラインや物流コンベヤといった設備の故障や保守に対応するためにストックされる備品です。生産ラインの故障発生時には速やかに部品交換を行って再稼働することは非常に重要であり、設備予備品の欠品は生産ラインの停止を招く要因となります。
設備予備品の数量は、大規模な工場では約1万点以上、中小規模の工場でも数千点の在庫を保有しています。ねじ、ゴムパッキンなどの消耗品から、モーターなどの高額資産に該当する予備品まで多種類に渡ります。多くの工場では、紙台帳やバーコード読み取りによる管理が多く、在庫数や保管の管理に人手がかかるといった課題を抱えています。

コロナ禍の材料不足などが設備予備品の管理に影響、RFID活用ニーズも増加

コロナ禍以降、材料不足などにより予備品供給のタイミングや量が変動しており在庫管理が難しい、という声もあります。そうした背景をもつ製造業界のお客様からサトーに対して、RFIDを活用した管理システムへのお問い合わせが近年は増加傾向にあります。
また、バーコード管理では1点1点バーコードスキャンが必要であり、保管場所によっては高所でスキャン作業を伴うなど、管理に人手と時間が要されます。一方、RFIDは複数のタグ情報を離れた場所から一括で読み取ることができるため、管理のための人手と時間を大幅な削減が可能となります。

設備予備品管理にRFID活用が浸透していない背景とサトーの強み

一般的に、金属部品はRFIDの読み取り感度が低下しやすいという傾向があります。様々な製造業において生産ラインの設備予備品は金属部品も多く、RFIDによる管理が難しいと認識されていました。
RFIDの様々な知見を持つサトーでは、お客様の現場で実証実験を実施し「部品ごとに最適なタグの付け方」「読み取り精度を確保しやすい対象物の保管方法」なども提案を行うため、RFIDによる設備予備品管理を可能にしています。

設備予備品管理をデジタルで効率化する「IritoDe_®設備予備品管理」概要

工場内のあらゆる設備予備品を一元管理し、RFID活用によって在庫数や保管場所も瞬時に把握できるため、探す手間と時間を削減し、生産ラインが止まるリスク軽減にも寄与します。特定の製造業ではなく、機械、電気・電子、化学、食品、医薬、建設などあらゆる製造業に対応するパッケージです。また、製造業のみならず、物流業や施設運営のために設備予備品を常時保管している業界・業種の在庫管理においても有効活用できます。

関連情報

IritoDe_®（イリトデ）について

https://www.sato.co.jp/products/iritode/

IritoDe_®は、RFIDやQRコード・バーコードを使って入出荷・在庫管理のミスを削減し、履歴や在庫の可視化を実現するソフトウェアです。