2024年08月08日
サトーホールディングス株式会社
株式会社サトー(本社:東京都港区、以下「サトー」)は、世界のラベル協会が主催する「世界ラベルコンテスト2023」において、レタープレス部門で「Best of the Best(ベストオブザベスト)賞」を受賞いたしました。
世界トップとして評価されたのは、2018年の受賞より3回目となります。
出品作品について
岩手県で1000年以上の歴史を有する「蘇民祭」のシーンを描いた日本酒ラベルです。コロナ禍で休止していた蘇民祭の復活を表現するため、酒造メーカーによりデザインされました。サトーは、デザイナーがイメージした色を印刷で再現するため、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色を組み合わせるプロセスカラー印刷で作成。雲や炎、肌色といったグラデーションを表現するため、網点※のサイズを変える技術を駆使しています。網点のサイズと色の組み合わせにより、色の濃淡と変化を効果的に表現しました。
※網点とは、印刷物の濃淡を表現する網状の点のことです。色は、網点が大きくなるほど濃く見えて、小さくなるほど薄く見えます。
世界ラベルコンテストからの評価コメント
このダイナミックなラベルは、一年の初めに行われる日本のお祭り「蘇民祭」を描いている。松の木に火を焚き、その火の粉を浴びることで、前向きな未来が訪れることを願う!この行事は1000年以上続いている。印刷は4色刷り。再現の問題を避けるため、印圧には特に注意が払われた。トーンワークのグラデーションとともに、見当精度が特に優れている。
世界ラベルコンテスト2023とは
世界のラベル協会が主催する、ラベルの印刷技術を競い合うコンテストです。2023年9月23日にベルギーのブリュッセルにて、日本・欧州・北米・オーストラリア・ニュージーランド・中国・インドなど、世界のシールラベル印刷7団体が参加して行われました。
同コンテストは今回で32回目となります。コロナ禍の影響により、2019年以来、3年ぶりに開催されました。
審査は、各印刷方式にラベル用途、技術要素を加えた22のカテゴリーで行います。「サンプル配布と説明」、「各審査員からのコメントや指摘」を経て、「審査員全員の合意」をもとに受賞作品が選ばれます。
「Best of the Best」は、世界のシールラベル印刷7団体+メキシコ、ブラジルの9団体が参加し、世界ラベルコンテスト2023審査会で選出された最優秀賞の中から印刷方式毎に5部門で発表された世界ナンバー1の賞です。