当ウェブサイトでは、お客さまにより良いサービスを提供するため、Cookieを利用しています。Cookieの使用に同意いただける場合は「同意」ボタンをクリックし、Cookieに関する情報や設定については「詳細を見る」ボタンをクリックしてください。

  1. ホーム
  2. サトーについて
  3. ニュースルーム
  4. 2025年
  5. リリース
  6. 大人から小児まで共通使用できる医療用RFIDリストバンド「RFIDスマートケアバンド」を提供開始

大人から小児まで共通使用できる医療用RFIDリストバンド「RFIDスマートケアバンド」を提供開始

医療DXを支援、布団の上から読み取りでき、患者・医療従事者の負担軽減

2025年05月15日
株式会社サトー
サトーヘルスケア株式会社

株式会社サトー(本社:東京都港区、以下「サトーグループ」)は、医療・製薬向け事業を担う子会社であるサトーヘルスケア株式会社(本社:東京都港区、以下「サトーヘルスケア」)が医療現場での患者識別や三点認証の実施率向上を支援する医療用リストバンドとして「RFIDスマートケアバンド」の提供を2025年5月より開始することをお知らせします。
このたび発売する商品は、大人から小児まで対応できるサイズ設計です。さらに、当社従来品に比べてRFIDの読み取り精度が向上したことで、布団の上からでもリストバンドの情報をよりスムーズに読み取ることが可能になりました。病棟単位で導入可能なパッケージも開発済みであり、医療DXの推進と、安心・安全なケアの実現に貢献します。

医療DXとRFIDの有効性

厚生労働省が推進する医療DXの背景には、少子高齢化に伴う人手不足や、医療費の増加といった社会問題があります。国内の医療体制を持続可能な状態に保つには、デジタル技術を活用した効率化と医療従事者の負担軽減を進めていくことが不可欠とされています。

現在、医療DXの柱として、全国医療情報プラットフォームの創設、電子カルテ情報の標準化、診療報酬制度のデジタル化が進められています。この実現に向けて、モノや人の情報を効率的に取得・管理できるRFIDは、医療DXを支える重要な技術のひとつです。電子カルテや部門システムとの連携により、医療現場の業務負担の軽減や安全性の向上に貢献することが期待されています。
サトーヘルスケアは、医療および製薬業界に向けたRFIDソリューションを提供しており、このたびの新商品も「医療の質と効率の両立」を支えることをめざして開発しました。

医療用リストバンド「RFIDスマートケアバンド」の特徴

当社従来品のRFIDリストバンドよりも印字エリアを短く設計することで、大人から小児まで兼用できるサイズを実現しました。
本商品は、これまでに1,000以上の医療機関へ提供されてきた、サトーヘルスケア製のソフトタイプリストバンドと同じ素材を採用しています。医療現場での使用を前提に開発されたラテックスフリー素材で、エンボス加工により肌に触れる面積を抑え、通気性とやさしい肌ざわりを両立。皮膚への刺激にも配慮しています。
さらに、抗菌仕様で水やアルコールへの耐性も備えており、患者がリストバンドを装着したまま入浴や洗顔を行うことも可能です。

高い読み取り性能と使いやすさ

当社従来品に比べてRFIDの読み取り精度が向上し、布団の上からでもスムーズな情報取得が可能です。リストバンドの印字情報は摩擦や水濡れにも強く、長期間の使用でも視認性と安全性を保ちます。
国内の大学病院で実証した導入効果は以下のとおりです

  • 点滴確認業務(三点認証)の所要時間が従来の5分の1に短縮(バーコード認証との比較値)
  • 非接触で認証できるため、患者の睡眠環境と看護師の心理的負担が改善
  • 誤投薬防止や医療インシデントの抑止にも寄与

病棟単位の導入が可能で、費用を抑えたDXを実現

サトーヘルスケアは、既存の電子カルテにカスタマイズを加えることなく、RFIDの読み取り情報を連動させる仕組みを考案し、病棟単位で導入できるパッケージを開発しました。
これにより、システム改修を行わずにRFID運用を開始できるため、コストを抑えたスモールスタートが可能です。

サトーヘルスケアの実績と取り組み

サトーグループおよびサトーヘルスケアは、1999年に医療用リストバンドを発売して以来、その普及を牽引し、現在では日本国内で年間2,000万本超の販売実績を有しています。
医療現場における患者と医療従事者の負担軽減、安全性の向上、業務効率化を実現する商品開発を通じて、医療業界の課題解決に取り組んでいます。
また、医療機関にとどまらず、医薬品業界や医療機器業界に向けて、医療現場の安全性と効率化を支えるソリューションも開発・提供しています。