2025年06月03日
株式会社サトー
株式会社サトー(本社:東京都港区、以下「サトーグループ」)は、グローバルに販売している産業用ラベルプリンター「スキャントロニクス®CL4NX-J Plus(国内販売機種)」および「CL4NX Plus(海外販売機種)」の梱包を見直し、出荷用緩衝材を従来の発泡プラスチックから段ボール素材へと切り替えました。新仕様での出荷を2025年5月より開始しています。

実施背景 脱炭素社会の実現に向けて
重工業は、世界のCO2排出の主要因の一つとされており、各業界がネットゼロを目標に掲げている現在でも、CO2排出量は全体として増加傾向にあります。国際的な予測によれば、製造業全体では2024年から2050年にかけてCO2排出量が約17%増加するとも言われています※1。このような中、サトーグループは商品の製造・出荷における環境負荷の低減に取り組んでおり、本件はその一環として対応しました。
新たな緩衝材の概要と品質について
新仕様では、段ボール製のフレームに、強度と耐衝撃性に優れたハニカムボード(蜂の巣構造の板材)を組み合わせることで、プリンター本体を安定して固定できる設計としました。
サトーでは、この新たな緩衝材に対し、落下試験、振動試験、圧縮試験といった厳格な品質保証テストを実施。環境配慮型素材への切り替え後も、従来と同等の製品保護性能を確保しています。
導入効果について
今回の刷新により、1台あたりのCO2排出量を約39%※2削減できる見込みです。さらに、2023年度の販売実績に基づく試算によると、年間で約8,596kgのプラスチック使用量削減につながる見込みです。
- ※1Emissions of Greenhouse Gases in the Manufacturing Sector(CBO, Feb 2024)参照。
- ※2当社調べ。緩衝材に段ボール素材を採用した場合と、発泡プラスチックとの比較による削減率。
対象機種
本仕様変更の対象となるのは以下の2モデルです。
- スキャントロニクス®CL4NX-J Plus(国内販売機種)
- CL4NX Plus(海外販売機種)
その他の環境配慮型取り組み
サトーグループでは、2024年より上記モデルの筐体部分に再生プラスチックを採用しており、製品の耐久性を維持しながらCO2排出量の削減に貢献しています。