NECパーソナルコンピュータ株式会社様

髙橋 広志 様
生産事業部
Project & Smart Manufacturing部
マネージャー
佐藤 秀和 様
生産事業部
Project & Smart Manufacturing部
主任
※写真左から:髙橋様、佐藤様
導入経緯
NECブランドパソコンの企画・開発・生産・保守と、一部Lenovoブランドのパソコン生産を手掛けるNECパーソナルコンピュータ株式会社様。「米沢生産方式」で知られる米沢事業場では、パソコンに貼る銘板ラベルの印字検査において、作業員の負担や検査時間のばらつきに課題を感じていました。人べんの付いた自働化を目指している同社では、ラベルの付いた印字検査ができる機器の導入を検討していました。
導入製品・システム

※上記の検査項目は一例です。
Before
- 目視による銘板ラベルの印字検査は作業者の負荷が大きい
- 作業者のスキルによって検査時間にばらつきがある
- 国産生産工場として銘板ラベルの品質にも妥協はできない
After
- 1枚あたり平均20秒かかっていた印字検査が不要に
- 印字から検査までオペレーションの最適化を実現
- 精度の高いエラー検知で不良ラベルはゼロに
お客さまの声
背景・課題

髙橋 様
スマートマニュファクチャリングの取り組みとして銘板ラベルの印字検査を「自働化」したい
髙橋氏:当社はパソコンの商品企画から開発・生産、保守、およびコンシューマ製品の販売を手掛けています。その中で米沢事業場では、NECブランドのパソコンと一部のLenovoブランドのパソコンを1日約3,000台生産しています。
当事業場では「米沢生産方式」と呼ばれる生産革新を2000年頃から推進してきました。トヨタ生産方式の導入やITを駆使したスピードの追求などを経て、現在は第4フェーズとして「スマートマニュファクチュアリング」を掲げ、ロボットやAIの駆使による「ものづくりの自働化」を進めています。
佐藤氏:生産現場の課題の一つとなっていたのが銘板ラベルの印字検査でした。銘板ラベルには法令で義務付けられている情報の記載やパソコンの型番や製造番号などが記載されているため、印字に誤りがあるとユーザーサポートが困難になるだけでなく、表示義務違反で出荷に影響が出る可能性もあり非常に重要な検査です。

銘板ラベルに印字される文字は最小1mmで200文字にも及びます。目視での検査は作業者の負担が大きいことや、作業者スキルによる検査時間のばらつきが課題でした。また、海外生産のパソコンが多い中、当社は国内生産による高い品質にこだわっています。スマートマニュファクチャリングの取り組みとして印字検査を自働化するにも品質の担保は必須でした。
効果・評価

佐藤 様
作業者の負担軽減と貼り直し工数削減の両方を実現
佐藤氏:「SALI® for スキャントロニクス CL4NX-J Plus(以下、SALI)」導入の決め手は、プリンターと検査機器がセットになっている点です。別々だとオペレーションが煩雑になりがちですが、SALIは銘板ラベル印刷と同時に印字検査ができるので、オペレーションの最適化が可能です。
導入コストでもメリットがありました。当初は印字検査装置のスクラッチ開発も検討していましたが、SALIはスクラッチで開発する費用の半額以下だったので、想定していたコストで2台導入することができたのも大きいと思います。

髙橋氏:導入後、1枚あたり平均20秒かかっていた印字検査は不要となり、作業者の負担軽減に成功しています。他にも、以前は不良ラベルが見つかるとラベルの貼り直しが発生していましたが、SALIはエラー検知精度が高いので、印字検査工程での不良はゼロとなりました。今は貼り直し工数も削減できています。
現在、米沢事業場では人手不足の対応として、自働機を導入しやすいプロセス作りに取り組んでいます。今後SALIがバージョンアップして、更なる自動化に貢献してくれることを期待しています。
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