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図書館での利用が広がるRFID。導入するメリットとは

図書館では書籍の保管や分類、整理、貸し出し、返却などさまざまな業務があります。多くの図書館では、これまでバーコードを活用した蔵書管理が一般的でした。しかし近年はRFIDタグの活用が注目されています。

RFID(Radio Frequency Identification:無線周波数識別)とは、電波を用いて無線でデータの読み取りを行いモノの識別や管理を行う技術のことです。
ここでは、図書館の業務でRFIDを導入するメリットや課題などをご紹介します。

1.図書館でも利用が広がるRFID

近年、図書館の書籍や資料などの管理はバーコードからRFIDへ移行しつつあります。

バーコードを使用する場合は書籍や文献を1冊ずつ読み取りデータを登録する必要があります。一方、RFIDは電波の届く距離であれば離れていても一括で読み取ることが可能です。そのため、作業時間の短縮や利用者サービスの向上などさまざまなメリットがあると期待されています。

2.図書館でRFIDを導入する5つのメリット

図書館でRFIDを導入するメリットは大きく5つあります。

  • 貸出・返却作業の効率化
  • 在庫管理の効率化
  • 蔵書の盗難防止
  • 書籍の利用状況を可視化
  • 利用者サービスの向上

ここでは、具体的にどのようなメリットが考えられるのかをご紹介します。

貸出・返却作業の効率化

図書館で書籍を借りる場合、窓口で借りたい書籍と利用者カードを提示し職員がバーコードを読み込んで手続きを行うことが一般的です。
RFIDタグを書籍に付ければ、RFIDリーダーに通すだけで貸出・返却作業を完了できます。

バーコードを探す作業が無くなるため、一冊ずつデータを読み取る従来の方法に比べ貸出や返却にかかる時間を大幅に短縮することが可能です。またカウンター業務の負担が軽減される分、職員はほかの業務に注力できるようになります。

在庫管理の効率化

RFIDタグを取り付けた書籍をRFIDリーダーが搭載された棚に配架すればリアルタイムで位置を把握・更新できるようになります。RFIDリーダーを使って複数の書籍を一括で読み取ることも可能です。

RFIDを活用することで、蔵書点検作業の時間が短縮され正確性も向上するため、書架整理や貸出・返却といった作業の効率化にもつながります。

蔵書の盗難防止

図書館の出入り口付近にRFIDゲートを設置することにより、貸出処理が済んでいない書籍や展示物の持ち出しを防止できます。これにより、書籍や展示物の紛失や盗難の削減・抑止が可能です。

書籍の利用状況を可視化

利用者が書籍や資料を館内で使用する場面でもRFIDが活用できます。

例えば、RFIDリーダーを書架へ組み込み、RFIDタグを書籍に貼り付けておけば、該当の書籍が棚から取られた回数を集計することが可能です。利用状況に応じて配置を変更するなど収集したデータを図書館でのサービス強化につなげられます。

書籍の利用状況が可視化できるため、貸出実績だけでなく、館内で頻繁に利用されている書籍や文献も把握できます。

利用者サービスの向上

RFIDと自動貸出機を組み合わせることで、利用者が自分自身で書籍の貸し出しや返却作業を行えるようになります。これにより貸し出しカウンターでの利用者の待ち時間を削減することが可能です。

また、予約された書籍をRFIDリーダーが搭載された予約棚に置いたときに利用者に通知を入れるといった使い方も考えられます。この方法で利用者自身が予約・貸し出しの処理を行えるようになれば、管理にかかる手間を軽減し利便性の向上を実現できます。さらに、借りる書籍のタイトルが他人の目に触れにくくなるため、利用者のプライバシーを守ることにもつながります。

3.図書館にRFIDを導入する際のポイント

RFIDの導入時には注意したいポイントもいくつかあります。

  • RFIDの読み取り精度
  • RFIDタグの選定と貼り付け方
  • 費用帯効果の検証

RFIDの読み取り精度

RFIDは、無線でタグに書き込まれた情報の読み取りを行う技術ですが、ほかのタグと大部分が重なったりタグ同士の間隔が近すぎる場合、読み取り精度が低下することがあります。

また、書籍自体や周辺に金属性のものがある場合も読み取りづらい可能性があるため、貼り付け方を工夫したり金属の影響を受けにくいタグを用意する必要があります。

読取精度を高めるためには事前に実際の現場・運用でテストを行い、調整を重ねて機器を選定することが重要です。

RFIDタグの選定と貼り付け方

RFIDタグはICチップやアンテナが破損すると読み取りができなくなる可能性があります。図書館で取り扱う書籍や資料は利用者と図書館の間を行き来し、長期に渡って使われるものです。そのため経年劣化に気を配る必要があります。

書籍の曲がりにくい場所にRFIDタグを貼ったり、衝撃や伸縮に強いRFIDタグを採用するなど耐久性を考慮することが大切です。

費用帯効果の検証

RFIDを導入する際はリーダーやタグなど用意するものが多く、ある程度のコストがかかります。そのため導入前には費用対効果の算出が重要です。

RFID導入の効果は、棚卸しの工数や書籍の紛失数の削減などの業務効率化だけでなく、その先にある従業員の働きやすさや利用者の満足度向上などにも表れます。RFIDの導入を成功させるには、さまざまな角度からメリットを見極め、現場に最適な運用を見つけることがポイントです。

4.利便性向上やサービス拡充につながるRFID

図書館にRFIDを導入することで作業の時間短縮や簡便化、利用者の利便性向上などの効果が期待できます。

サトーは幅広い商品ラインアップやタギングのノウハウを組み合わせ、現場の環境や運用に最適なご提案が可能です。RFIDの導入でお悩みの場合はサトーへお気軽にご相談ください。

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