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賞味期限管理は食品ロス削減につながる!廃棄を防ぐ管理の方法は?

世界的な人口の増加によって食料問題がますます注目されており、その一環として「食品ロス(フードロス)」という言葉が頻繁に取り上げられるようになっています。

近年はSDGsに取り組む企業も増えており、食品業界においては「いかに廃棄を防ぐか」が課題の一つとなっています。
本コラムでは、食品ロス問題の概要や賞味期限管理の取り組みなどについてご紹介します。

1.食品ロスに大きく関わる「賞味期限」と「消費期限」

食品ロス(フードロス)とは、まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品を指します。
「持続可能な開発目標(SDGs)」においても、2030年までに世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減することが目標として盛り込まれるなど、世界的に食品ロスへの関心が高まっています。

食品ロスの原因は、「食べ残し」や野菜や果物などの可食部分が捨てられてしまう「過剰除去」、そして未開封の商品を食べずに捨ててしまう「直接廃棄」が挙げられます。この「直接廃棄」は食べ残しと同様に食品ロスの原因を大きく占めており、深刻な問題となっています。

直接廃棄の課題解決においては、食品の期限表示を正しく理解することが非常に重要です。ほとんどの食品には、「賞味期限」か「消費期限」が表示されていますが、賞味期限と消費期限はよく似ている言葉のため、混同されるケースも少なくありません。

「賞味期限」は、その食品をおいしく食べられる期限です。傷みにくい食品に表示されているため、期限を過ぎてしまったとしても、すぐに食べられなくなるわけではありません。色やにおい、味などに異常がなければまだ食べられる場合も多く、その判断は消費者に任されています。

「消費期限」は、適切な方法で保存したときに安全に食べられる期間です。そのため、消費期限を過ぎた食品は食べないことが推奨されています。

2.食品ロス削減に向けた賞味期限表示の取り組み

近年は行政・食品事業者・消費者が協力した食品ロス削減の取り組みが盛んに行われています。

2019年には「食品ロスの削減の推進に関する法律(食品ロス削減推進法)」が施行され、食品ロス削減のためのさまざまな取り組みが推進されています。
この中で、賞味期限に関わる施策には「商習慣の見直し」があります。具体的には、「納品期限の緩和」「大括り表示の推進」などが行われています。

納品期限の緩和(3分の1ルールの見直し)

3分の1のルールとは、賞味期限を3分割し、最初の3分の1の期限までに食品製造業者や卸売り業者が小売り業者に納品を行うというルールです。これまで、このルールに基づき賞味期限の3分の2を経過した食材は廃棄されていました。
ルールを見直し、納品期限を2分の1に緩和する取り組みが行われています。

大括り化の推進

品製造事業者の間では、追加で納品予定の商品の賞味期限が、既に納品済みの商品の賞味期限より古い日付の場合は納品しないという商習慣があります。それによって、まだ賞味期限まで期間十分にあっても納品できず、食品ロスとなる場合があります。これを防ぐため賞味期限表示の見直しが行われています。
賞味期限の多くは年月日で表示されていますが、この取り組みでは、年月表示や日まとめ表示(日付の表示を10日単位で統一)が推進されています。

また、小売店でも、賞味期限が近づいた商品の値引きや、「てまえどり」の啓蒙活動など、食品ロスを削減する取り組みが行われています。

出典:農林水産省「食品ロス削減に向けた賞味期限表示の大括り化事例の公表」「商慣習見直しに取り組む食品製造・小売事業者の公表」、消費者庁「第1部 第2章 第2節 食品ロス問題の解決に向けて|概要

3.食品の賞味期限管理における課題

目視による賞味期限の管理ではさまざまな課題が発生します。ここでは、小売店での賞味期限管理における課題の例をご紹介します。

時間と手間がかかる

スーパーマーケットなどの小売の棚には、賞味期限の長い商品と短い商品が混在して陳列されています。そのため、人海戦術で定期的に全商品の賞味期限をチェックする必要があり、手間と時間がかかっています。

賞味期限の管理に時間を取られると、他の業務に充てる時間が削られ、業務効率が悪化することも考えられます。また、食品小売業では、人手不足が課題となっており、業務の兼任などによって各従業員が担当する業務量が増加しています。それに伴って賞味期限管理にかかる手間や時間の負担が著しく増えています。

見落としが発生する

目視で賞味期限の確認をしている場合、確認漏れが発生する可能性があります。見落としが原因で誤って賞味期限が切れた商品を販売した場合、顧客の信用を失う恐れがあります。

廃棄ロスにつながる

小売店の場合、賞味期限が近付いた商品は、値引き対応の実施などによって売れ残りを防ぐことが可能です。しかし、賞味期限を把握していないと値引きやまとめ売りといった対応を取ることが難しくなり、結果として販売機会を逃し廃棄ロスが増えます。

同様の問題は飲食店の店内調理用の食材管理にも見られます。適切に食材の賞味・消費期限が管理できていないことで廃棄ロスにつながる恐れがあります。

4.賞味期限の管理はシステムで効率的に行おう

賞味期限を効率的に管理して食品の廃棄を防ぐには、システムを導入して管理を行うことがおすすめです。目視で行っていた作業をシステム化することにより、見落としや日付の読み間違いといった人的ミスが防げます。

賞味期限情報をデータで管理することで、チェック対象を絞り込むことができ、作業時間の短縮も可能です。また、値引きなどのタイミングも適切に管理できるようになります。

5.賞味期限管理の手間を軽減するサトーのソリューション

ここでは、賞味期限チェックの手間を軽減するサトーのソリューションをご紹介します。

スマートストアオペレーション「賞味期限チェックツール」

サトーのスマートストアオペレーション「賞味期限チェックツール」を導入すれば、賞味期限管理にかかるさまざまな課題が解決できます。

従来は陳列商品の全数を確認する必要があり、賞味期限の長い商品においては期限切れまでに何度も確認することになっていました。「賞味期限チェック」ではアラートが出た商品だけを確認すれば良いため、大幅に作業時間を削減できます。確認が必要な商品の数が減ることで、確認漏れが発生する確率も低くなります。

賞味期限の登録時はOCRで簡単に入力できます。近年増加している月単位の表記など、さまざまな形式にも高い精度で対応可能です。

ラベルプリンタの活用で、アラートが出た商品に対して値引きラベルを発行することも可能です。期限管理の効率化によって適切なタイミングで値引きなどを行うことができ、廃棄ロスの削減にも貢献します。

スマートストアオペレーション「賞味期限チェックツール」の詳細は、以下でご確認ください。

OCR(Optical Character Recognition)とは、印刷された文字や手書きの文字などをカメラやスキャナなどの光学的な手段でデータとして取り込み、パソコンやスマートフォンなどで利用できる文字(テキスト)データに変換する技術のこと。

6.賞味期限を適正に管理して販売機会ロスと食品ロス削減に取り組もう

賞味期限の管理は、商品在庫の最適化や顧客満足度の向上だけでなく、食品ロス削減にもつながる重要な取り組みです。現場の負担を減らしながら、正確性を向上させるにはシステムの活用がおすすめです。

賞味期限管理でお悩みの際は、ぜひサトーへお気軽にご相談ください。

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