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バーコード

バーコードの概要

バーコード(1次元シンボル)とは、「幅が変化する平行かつ長方形のバーまたはスペースの配列によって情報をコード化したもの」とされています。

バーコードは、特定のシンボル論に基づいて下図のように、クワイエットゾーン、スタート / ストップコード、データキャラクタ、チェックデジットを含むシンボルキャラクタの組合せです。クワイエットゾーンは、シンボルの前後の空白部分のことで、これが少ないとバーコードリーダは、シンボルの始まりと終わりが認識できないため、バーコードを読み取ることができません。したがって、クワイエットゾーンはバーコードにとって極めて重要な要素となります。(ただし、近年開発されたGS1(旧RSS)シンボルは、2次元シンボルの技術を取り入れているため、クワイエットゾーン無しで読み取ることができます。)チェックデジットは、バーコードが正しく読み取れたかをバーコードリーダで確認するためやホストコンピュータでのデータチェックにも利用されています。

クワイエットゾーン(マージン)は、細バー(NB)の10倍以上必要

バーコードのしくみ

バーコードは、シンボル化の仕組みにより、次のように分類されます。

1.キャラクタ間ギャップ(スペース)有無による分類

独立型
キャラクタがキャラクタ間ギャップ(スペース)で区切られているシンボル
連続型
キャラクタがキャラクタ間ギャップ(スペース)で区切られていないシンボル

2.バー(スペース)幅の種類による分類

Code39は、太バー(スペース)と細バー(スペース)の2種類で構成されています。これは、太バー(スペース)を“1”とし、細バー(スペース)を“0”としてコード化したもので、2値レベルとなります。一方JANコードは、4種類の太さのバー(スペース)で構成されています。バーの基本モジュール幅を“1”とし、スペースの基本モジュール幅を“0”としてコード化したもので、マルチレベルとなります。2値レベルは、バーコードシンボルの解読が容易であり、マルチレベルはシンボル全体の幅が狭くなります。

バーコードの特長

1.高い信頼性

バーコードは、バーをどこでも横切るようにスキャンさえすれば読み取ることができます。バーの高さを約10mm以上を推奨しているのは、この操作性を重視するばかりではなく、バーのどこかに傷や汚れがあった場合、そこを避けてスキャンすれば読み取れるからです。この冗長性とシンプルな仕組みがバーコードの高い読取率と信頼性を創出しています。

2.豊富な読み取り方式と高い操作性

バーコードは、レーザー光やLED光を読み取りして光学的に読み取るので、接触でも遠隔でも運用に応じた方式で読み取ることができます。レーザー式は、数メートルまでの遠隔読み取りやPOSで見られる多方向自動読み取りができます。CCD式は、バーコードにタッチするだけで読み取りできます。CCD素子を縦に5素子ほど並べたリニアイメージャ方式は、シンボルの傷や汚れに強く、レーザーのような遠隔読み取りも可能です。またペン式は、小型で軽くバーコードをなぞるだけで読み取りできます。イメージャ方式は、2次元シンボルも読み取り可能で、シンボルの方向に関係なく読み取りでき、文字認識やイメージ取得にも利用できます。バーコードリーダは、多様な方式や運用に合わせた形状・機能があり、価格もさまざまです。

3.安価なメディア

バーコードは、紙をメディアにしているので、メディアの作成が容易でしかも安価です。固定情報のパッケージ印刷などのソースマーキングでは、印刷するためのコストアップはほとんどありません。また、固定情報や可変情報のバーコード印字は、バーコードプリンタで作成でき、安価なコストでリアルタイム発行ができます。バーコードプリンタであれば、利用する用途に応じて、厳しい環境で使用されるバーコードメディアの印字も可能となり、幅広い業界・用途で活用されています。

4.社会インフラ

バーコードは、40年の歴史の中で流通、物流、製造、サービス業など、さまざまな分野で広く利用されています。そして、バーコードを使用したシステムは膨大なもので、バーコードなくしては社会が麻痺するほどの社会インフラとなっています。バーコードは、万が一読み取れない場合でも、目視文字を持っているため、データ入力することができます。これが、社会インフラとして安心して使用される背景のひとつです。

バーコードの印字品質

バーコードシステムにおける読取率の低下や誤読の多くは、バーコードの印字品質に起因している場合が多くあります。バーコードがにじんで太ったり、擦れて細ったり、汚れたり、あるいはコントラストが低下していると読取率が低下して、作業効率や生産性が低下するばかりでなく、誤読が発生し大きな損害を被ることもあるので、バーコードの品質管理は非常に重要です。グレードは記号で表現する場合は、A,B,C,D,Fに、また数字で表現する場合は、4,3,2,1,0に等級付けされます。A(4)は最高グレードであり、どの場所でも1回のスキャンで読める程度となります。逆に、D(1)が最低グレードで、複数の箇所を複数回スキャンして読める程度となります。また、F(0)は欠陥を表し、通常は使用してはなりません。

サトーでは、バーコードの重要な役割である正確性・効率性などを高める観点からグレードB以上を推奨しています。

バーコードの種類

1.JAN(EAN):Japan Article Number(European Article Number)

JANは、1978年流通業界の共通商品シンボルで、現在流通しているほとんどの商品にマーキングされています。JANは、国際的にはEANと呼ばれており、EANのフラッグを日本の国コード(45または49)にしたものがJANとなります。JAN / EANには、13桁標準バージョンと8桁の短縮バージョンがあります。

2.UPC(Universal Product Code)

UPCは、1973年にUCC(Uniform Product Code Council Inc.)が開発した米国の共通商品シンボルです。UPCには、主にUPC-A 12桁とUPC-E 8桁の2つが利用されています。

3.インターリーブド2of5(ITF)(Interleaved Two Five)

ITFは、1972年に米国インターメック社が開発したバーコードです。2of5の名称は、5本のバー(スペース)のうち2本が太バー(太スペース)で構成されていることが由来しています。ITFは、バーで表したキャラクタの間にスペースで表したキャラクタをはさみ込んだ構成となっています。

ITFの課題
ITFは、非常にメリットの多いバーコードですが、シンボル構成上、誤読しやすいシンボルと言えます。誤読防止には、バーコードリーダー側で読取桁数を指定して防ぐやり方が一般的です。

4.標準物流シンボル(ITF)(Interleaved Two Five)

標準物流シンボルは、1987年にJIS規格化されています。主にケース単位(段ボールなど)の商品を識別するために標準化された物流シンボルで、標準物流コードには、梱包商品のJANコードと梱包形態(入数)が情報化されています。そのため、梱包箱の商品の種類と入数が瞬時に分かり、ピッキング、行先仕分け、検品、在庫管理などの物流システムで活用されています。

5.Codabar(NW-7)

Codabarは、1972年米・モナークマーキング社が開発したシンボルです。日本では、NW-7の名称で使用されています。NW-7の名称は、Narrow(狭い)とWide(広い)の2種類で、4本のバーと3本のスペースの計7本で、1キャラクタを表すことに由来しています。主に、宅配便の送り状、血液管理、図書管理など、数字の連番印刷・印字が必要な用途に多く利用されています。ITFに比べて情報化密度は低いですが読取精度が比較的高いことから、汎用的な数字用シンボルとして普及しています。

6.CODE39

CODE39は、1975年米・インターメック社が開発したシンボルです。CODE39は、英数記号の43キャラクタを表現できることから、コード体系に英字を多く利用していた製造業に普及しました。FAでは、自動車業界や電子部品業界において、CODE39を標準シンボルとしています。CODE39の名称は、1キャラクタを9本のバー、スペースで表し、うち3本が太いということに由来しています。

7.CODE128

CODE128は、1981年米・コンピュータアイデンティクス社が開発したシンボルです。CODE128の名称は、アスキーコード128文字をすべてバーコード化できることに由来しています。コンピュータのキーボードから入力できるキャラクタ(漢字・ひらがな・カタカナ以外)をすべて表せることから、あらゆる用途に活用されています。

8.GS1-128(旧UCC / EAN128)

GS1-128は、CODE128の技術をベースに、現在普及しているJANや標準物流シンボル(ITF)の機能では表しきれない、ロット、賞味期限、入数、重量、梱包番号など商品単位の情報をアプリケーション識別子(AI)で区別することによって、シンボルとして表します。そのため、JANや標準物流シンボル(ITF)の補完シンボルとして使用されています。ロットや賞味期限など表したい情報を区別するアプリケーション識別子(AI)を付けて、その後データが続きます。複数表したい情報がある場合は、アプリケーション識別子(AI)を連結して表します。

9.GS1 Databar(旧RSS)

1996年GS1(国際流通標準化機関)が定めた、最新の小物商品用の流通シンボルです。グローバルな商品コードGTIN(Global Trade Item Number)14桁に対応したシンボルです。従来のバーコードは、シンボルキャラクタとデータキャラクタが1対1で対応していましたが、GS1 Databar(RSS)では、データが圧縮されているので、少ないモジュール数で多くの情報を表せるようになっています。

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