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果物の食べごろを科学的に予測し、消費者に安心感を届ける世界初のサービス「coro-eye™」を開発、12月より販売を開始

2018年11月19日
サトーホールディングス株式会社

自動認識ソリューションを手掛ける株式会社サトー(本社:東京都目黒区、以下 サトー)は、さまざまな果物の果肉の硬さを非破壊で測定し、好みに応じておいしく食べられる食べごろを科学的に予測する世界初のサービス「coro-eye(ころあい)」を開発しました。12月より全国の青果店、スーパー、デパートなどの果物取扱い店舗や、直販を手掛ける生産農家への販売を開始します。

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「coro-eye」では、広島大学が技術特許を持つ硬度測定機で果物の果肉の硬さを測定します。従来、食べてみるまで分からなかった一つ一つの果物の食べごろを高精度で予測し、おいしい果物をおいしく食べられる安心感を消費者へ提供する世界初のサービスです。

果物ごとに生産農家が付与した固有のID(QRコード)を読み取り、販売店が食べごろ情報を付加して消費者に提供、消費者は果物と同時に受け取る「食べごろガイド」で食べごろ予測が確認できます。ガイドに記載のQRコードからアクセスできる専用サイトでは、生産農家の詳細情報や、贈り主からのメッセージ、果物の切り方などの豆知識も得ることができ、贈り主へお礼のメッセージを送るなど双方向のやり取りも行えます。こうした結果、消費者のリピート購入を促進したり、消費者による果物の評価を生産農家や販売店が改善のアクションにつなげていく、価値共創のサイクルを回すことが可能です。

「coro-eye」実証時よりコンセプトに賛同され、導入の第1号店舗となる高知県高知市の老舗の果物店「くだものの山長(やまちょう)」店主の山本博志氏は、次のように語っています。
「果物のおいしさの指標として、糖度以外にも消費者ごとに好みの分かれる"硬さ"があるはずだと考えていました。『coro-eye』なら将来の硬さの見える化によって、お客さまの好みにあった食べごろを選択できます。これまでメロンや梨で実証実験を続けてきましたが、多くのお客さまから予測精度の高さへの評価や、安心感から贈答用にも最適との声をいただいています。」

サトーは生産農家や販売店向けに、必要なラベルやプリンタ、硬度測定機などの販売・レンタルに加え、消費者を含め全体をつなぐ専用サイトをクラウド上で提供します。「coro-eye」はまず、贈答用の果物市場で売上の約5割を占める5品目(メロン・桃・マンゴー・スイカ・梨)から開始し、将来的に8割の果物に対応する予定です。サトーは「coro-eye」を今後3年間で200店舗に導入することを目指します。

QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

参考資料

技術概要(食べごろの予測方法)

サトーでの作業
  • 1.
    食べごろ予測を行う果物の硬度変化グラフ(下図①)を作成。同時に、硬度と食味の相関グラフ(下図②)を作成。食べごろ硬度(a~b)を特定し、①に当てはめます。
販売店での作業
  • 2.
    硬度測定機で果物に微小振動を与え、共振周波数をセンサ検知し、果肉の現状硬度(e)を測定。
  • 3.
    現状硬度を①に当てはめると、何日後に食べごろになり(c-f日後)、何日後に食べごろが終わるか(d-f日)が分かり、これをガイドに記載します。
  • 広島大学 特任教授の櫻井直樹先生(植物生理学)および、同先生が代表を務める広島大学内ベンチャー企業の有限会社 生物振動研究所の協力を得ています。同大で「果物×品種×産地」ごとに異なる下記グラフデータを作成しています。
  • 購入後については常温保存(冷たい方が美味しいものは、食べる前のみ冷蔵庫で冷やすなど)を推奨しています。

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実証実験の結果

2017年~2018年にかけ、高知県の販売店「くだものの山長」様にて桃、メロン、文旦、マンゴーの4品目で実証実験を行い、各品目の実験に20名以上の被験者が参加しました。
被験者にアンケートで聞いた食べごろ予測の信頼性は、「予測通りの硬さだった」との回答が桃で93%、メロンで81%、文旦で94%、マンゴーで84%と4品目の全てで高い結果となりました(平均88%)。また「coro-eye」の価値としては「おいしい果物をおいしく食べられる安心感」(86%が回答)が最も多く挙げられました。

専用サイトサービス

果物に割り当てられたQRコードを読み取ることで、贈り主と消費者が共通のサイトにアクセスでき、「coro-eye」が提供するサービスやメッセージ交換を、かわいいキャラクターによる案内とともに楽しむことができます。

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サービス全体像

果物の固有IDを軸に、そこへ食べごろを始めとする付加価値情報・メッセージ・評価を付与していきます。こうして商品と情報をともに循環させ、お客さま評価を生産農家や販売店へ還元することで、価値共創モデルを実現します。

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株式会社サトー 概要

所在地 東京都目黒区下目黒1丁目7番1号
代表者 代表取締役社長 小瀧 龍太郎
事業内容 自動認識ソリューション商品(電子プリンタ、ソフトウェア、シール・ラベル、ハンドラベラー等)の市場調査、企画・開発、設計、製造、販売、保守および販売促進ソリューションの販売

サトーホールディングス株式会社 概要

所在地 東京都目黒区下目黒1丁目7番1号
代表者 代表取締役社長兼CEO 小瀧 龍太郎
年商 連結1,134億円(2018年3月期)
事業内容 グループ経営戦略の策定・経営管理(純粋持株会社)