当ウェブサイトでは、お客さまにより良いサービスを提供するため、Cookieを利用しています。Cookieの使用に同意いただける場合は「同意」ボタンをクリックし、Cookieに関する情報や設定については「詳細を見る」ボタンをクリックしてください。

  1. ホーム
  2. サトーについて
  3. ニュースルーム
  4. 2025年
  5. リリース
  6. 「IritoDe®」導入で約3万点の電子部品の在庫数をリアルタイム把握可能に

「IritoDe®」導入で約3万点の電子部品の在庫数をリアルタイム把握可能に

RFID活用で棚卸し時間が91%削減※

2025年04月17日
株式会社サトー

株式会社サトー(本社:東京都港区、以下「当社」)は、長野FCLコンポーネント株式会社(本社:長野県飯山市、以下「長野FCLコンポーネント」)に対して、当社が自社開発したRFID対応の入出荷・在庫管理システム「IritoDe®(イリトデ)」を導入したことをお知らせいたします。
長野FCLコンポーネントは、FCLコンポーネントグループのマザー工場として、多種多様な電子部品や電子応用装置の製造を担っています。金属加工、プラスチック成型、電子回路設計技術など、高い製造技術力を駆使した製品を生み出している企業です。

導入の背景

電子部品、電子応用装置の製造を行う長野FCLコンポーネントでは、多品種の電子部品を扱っており、約3万点に及ぶ電子部品(チップリール)の在庫管理が課題でした。従業員10名がかりで2日間かけて行う目視中心の棚卸作業は多くの工数を要し、また部門別にExcelで管理しているためリアルタイムで正確な在庫数を把握するのが難しい状況でした。
長野FCLコンポーネントは、2020年に基幹システムを更新したことで、在庫資産の膨大さとその管理の重要性を再認識しました。社内のDX推進という大きな流れの中で、より正確な在庫管理の実現と工数削減を目的に、RFIDによる在庫管理に挑戦することを決定しました。

「IritoDe®」導入による長野FCLコンポーネントの業務変化

管理する電子部品は約3万点、RFIDの活用で棚卸し時間が約91%削減、在庫精度も向上

工場内には約3万点の電子部品があり、年に4回、10名がかりで2日間かけて棚卸しを実施していました。人手に頼る確認作業のため、理論在庫と実際の在庫に差異が発生することもあり、運用効率への影響も懸念されていました。
RFID導入後は、棚卸し時間が6名で2時間程になり約91%の工数削減を実現することができました。作業者のスキルによる効率差や工数負担が軽減されたことで、現在は月1回のペースで棚卸しができるようになり、在庫の精度や透明性が向上しました。正確なデータを経営判断に活用できるようになった点が高く評価されました。

作業時間として140時間(10名×2日×7時間)と、12時間(6名×2時間)を比較した長野FCLコンポーネントからの数値。

電子部品の入出荷記録や保管場所もリアルタイムで確認

在庫数が膨大なため、入出荷時の記録や、保管している電子部品を探索するのにも時間がかかっていました。
「IritoDe®」の導入により、RFIDを読み取るだけで入出荷の履歴がデータとして記録されるため、在庫管理だけでなくトレーサビリティも改善されました。在庫確認画面はWebブラウザでアクセスできるため、リアルタイムで在庫数や保管場所を確認でき、業務効率の向上に役立っています。

RFID対応 入出荷・在庫管理システム「IritoDe®

IritoDe®は、RFIDやQRコード・バーコードを使って入出荷・在庫管理をデジタル化でき、ミスの削減と、履歴や在庫の可視化を実現するソフトウェアです。お客さまの現場運用に合わせたカスタマイズも可能で、大小に関わらずDXを迅速に実行することができます。
当社の強みは、RFIDラベルの印字やデータ書き込み・確認の機能を標準搭載したラベルプリンターと、RFIDリーダー、ソフトウェア、保守サポートまでをワンストップで提供できることです。
ビジネスを展開する5市場(マニュファクチャリング、リテール、フード、ロジスティクス、ヘルスケア)の知見を最大限に活かして、「素材や形に応じた最適なラベルの貼り付け方」や「読み取り精度を確保しやすい対象物の保管方法」などを提案しています。RFIDの活用が難しいとされている金属部品にも、運用面から提案し対応することが可能です。

  • QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。
  • その他記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。