マルトモ株式会社様

酒井 亮 様
経理部 部長 兼 経営企画部
尾崎 健二 様
仙台第二工場 工場長
※写真左から:酒井様、尾崎様
導入経緯
1918年に愛媛県で創業したマルトモ株式会社。かつお節を中心に、めんつゆやだしの素などを製造販売する水産加工品メーカーです。同社は食の安心・安全やコンプライアンス、DXへの取り組みを積極的に推進している中、調味料の配合工程でのヒューマンエラーや在庫管理が課題となっていました。そこで、DX化の一環として業務効率化と安全性の向上を目指し「Trace eye FOOD-Pro」の導入を決定しました。
導入製品・システム

Before
- 手書き運用では誤計量・誤投入が発生。原料の廃棄コストも課題だった
- 一部の工程は属人化しており、人手不足への対応が急務だった
- 紙媒体でのトレース管理は時間がかかり非効率だった
After
- 二次元コードを使用し、ヒューマンエラーゼロを実現
- 属人化から脱却し、誰でも高品質な製品の製造が可能に
- デジタル化で効率よく追跡ができ、トレーサビリティが向上
お客さまの声
背景・課題

兼 経営企画部
酒井 様
DX化の推進と同時に、作業工程の属人化の課題解決にも着手
酒井氏:当社は1918年に愛媛県で創業した、かつお節を中心とした水産加工品メーカーです。「感動を、けずり出そう。」をスローガンに、かつお節やけずり節類、めんつゆやだしの素、海産物など幅広い製品を製造しています。
当社は食の安心・安全に全力で取り組んでおり、全社的にDX化を推進しています。そのなかで既に当社が導入していた基幹業務システムとの連携を前提にした、ヒューマンエラー防止のためのバーコードシステムを検討していました。
尾崎氏:私が担当している仙台第二工場では、めんつゆなどの液体商品を主に製造しています。常時250種類ほどの調味料を扱っており、多品種の原料管理が大きな課題となっていました。複雑な調味料の配合等では熟練者に頼った属人化が進んでおり、新人や繁忙期の応援スタッフが作業する際に、計量ミスが発生することもありました。計量ミスが発生すると原料は廃棄になってしまいます。

今後の人手不足を考えると、属人化から脱却して誰でも作業にあたれる体制づくりは必須でした。また、製造帳票類を手書きで記入していたため、管理が煩雑でトレースに手間がかかっていました。これらの課題を解決する必要があるとも考えていました。
効果・評価

工場長
尾崎 様
ヒューマンエラーはゼロに。トレーサビリティだけでなく棚卸し効率も向上
酒井氏:半年ほど、さまざまな製品を慎重に検討しましたが、サトーの「Trace eye FOOD-Pro(以下FOOD-Pro)」に決定した主な理由は、食品に特化したシステムだったことです。標準仕様でも使い勝手がかなり良く、当社のやりたいことが網羅されている点を評価しました。他の工場に転用するにあたってカスタマイズをしていますが、スタート時のレベル感としては問題ありませんでした。
尾崎氏:導入時はタイトなスケジュールでしたが順調に導入でき、現場にもすぐ馴染みました。導入後はヒューマンエラーによる計量ミスはゼロになり、属人化から脱却することができました。誰がやっても良好な結果が得られるようになり、今では「このシステムが無くなったら仕事ができない」と現場スタッフから言われるほど、無くてはならない存在です。

他にも、手書きの帳票類が大幅に削減され事務作業の負担が軽減しただけでなく、トレーサビリティでも大きな改善があり、以前はトレースに数時間はかかっていましたが、今ではすぐに見つけることができます。在庫管理の効率も向上し棚卸し時間は、以前の半分以下になりました。
酒井氏:システム導入が取引先等の監査においても高く評価され、信頼獲得につながりました。2024年度中に当社の別の工場にも「FOOD-Pro」の導入を予定しています。
関連リンク
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