西之表市役所(鹿児島県)様

導入経緯
鹿児島県種子島の玄関口である西之表市では、島外への便利な交通アクセスやオンラインショッピングの普及により、住民の消費行動が島外に向かい、地元商店の経営継続が困難となっていました。
このような背景から、西之表市は電子通貨システム「たねPay」の導入を決断。地域内での経済循環の活性化や福祉の向上、さらに住民の絆を深める取り組みを開始しました。
導入製品・システム
たねPayの仕組み

機器構成

機能

Before
- 市民の消費が地域外へシフト。地域内の経済循環促進が急務だった
- 高齢者の見守りや地域のつながりが薄まり、福祉への期待が高まっていた
- キャッシュレス決済導入は段階を踏んで進行する必要があった
After
- 地域通貨「たねPay」は、地域経済の活性化への道を開いた
- 決済時の家族へのメール通知など、高齢者の見守りを実現
- 決済方法の選択肢など、計画的な導入体制を構築
動画によるご紹介
お客さまの声
背景・課題
地域経済の域外流出を防ぎ、少子高齢化した地域を活性化したい

木村 様
木村氏:
西之表市は種子島の北部に位置する人口約1万4000人の市で、鹿児島本土を結ぶ種子島空港や西之表港、世界最大級のロケット発射施設「種子島宇宙センター」を有する種子島への玄関口としても知られています。
しかし、日本の縮図のような形で高齢化や人口減少が進み、大きな地域課題となっていました。
特に深刻なのは、本土での買い物やネット通販等で消費されてしまい、地元の経済に貢献しない状況、いわゆる地域経済の域外流出が続いていることでした。地域経済の循環率も低く、このままでは成り立っていかないという危機感がありました。

長野 様
長野氏:
このような状況を打開するため、地域内でお金を循環させ、地域社会の活性化や福祉の向上につながる仕組みとして、地域通貨「たねPay」の導入を決断し、公募型プロポーザルを実施しました。
最終的にサトーの提案を採用したのは、西之表市の希望する仕様を満たしたうえで、高齢者見守り機能の実現に向けた開発など、将来的な展開を見据えた具体的で柔軟なものだったからです。
サトーの提案から、「たねPay」を一緒に作り上げていく姿勢が読み取れたことが決め手となりました。
効果・評価
地域経済の循環と市民の絆を深める地域通貨「たねPay」がスタート

木村氏:
導入から半年ほどが経過し「たねPay」という名称が、市民や市議会議員の間で認識されるようになったことは非常に大きな成果です。当初18歳以上の市民全員にカードを配布しましたが、地元高校からの要請などもあり、現在は16歳まで年齢を引き下げています。
今後はチャージ方法の多様化や福祉機能の拡充を進め、より多くの市民に利用してもらえるよう取り組んでいきたいと考えています。
地域のつながりや相互支援の強化も目指しているので、高齢者が「たねPay」で買い物をすると島外のご家族にメールが届き、安否が確認できる仕組みは、多くの方に有益なものになると思います。

長野氏:
福祉面での利用をより増やし、子育て支援として児童クラブ入室時の通知機能などで利用することも検討しています。
また、ボランティア活動へのポイント付与など、地域貢献と結びつけることで「たねPay」の利用シーンをさらに広げていく予定です。
引き続きサトーと連携しながら、「たねPay」を市民の皆さんと一緒に育てる地域通貨として、西之表市の持続的な発展を目指します。
関連リンク
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