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「検品」とは?重要性や抱える課題、解決方法をご紹介

検品は、物流業、小売業、製造業において重要な作業のひとつで、規定の品質を満たさない製品が顧客へ提供された場合、企業の信用が下がり収益に悪影響を与える可能性もあります。
ただし、人手不足等の理由で、検品作業に時間がかかっているという企業も多いのではないでしょうか。
ここでは、検品の基礎知識や課題、効率化する方法と、RFIDで検品作業を効率化した実際の事例をご紹介します。

1.検品とは?

検品とは、製品が入庫(納品)する際に「規格どおりの品質か」「数量や品番に間違いはないか」「破損していないか」などを検査する作業のことです。納品時だけでなく、出荷の際にも検品を行う場合があります。

2.検品が重要な理由

入庫時に検品を行わないと、注文と異なる内容物や数量が納品されていても気付けません。正しい品目・数量で納品されていないこと自体が問題ですが、そのまま計上して理論在庫と実在庫に差が生じた結果、思わぬ欠品による機会ロスや納期遅れにつながる恐れもあります。

また、商品を顧客に出荷する際も、検品作業を行わないと初期不良や破損を見逃す可能性もあります。検品業務が正確に行えれば、数量のミスや内容物の破損といった事態を早期に発見し、損失を防ぐことが可能です。

3.検品作業の方法

検品作業は、入荷業務と出荷業務に大きく分けられます。

入荷検品は、自社に届いた商品の中身と納品書を照合し、品目や数量が正しいかどうか、汚れや破損等の初期不良がないかを確認するものです。
出荷検品は、商品をピッキングして梱包する前に行う作業です。注文書と比較しながら、品目や数量、サイズ、色などが正しいか、保管中に問題が発生していないかなどの最終確認を行います。

目視と手作業で台帳に記入したり、バーコードやハンディスキャナを使ってデータを記録したりと、検品作業の方法はいくつか考えられます。
ただし、近年は作業負担を削減するために、機器を用意して環境を整備している倉庫などが多いようです。

4.検品の問題点

リスク管理に欠かせない検品作業ですが、高い精度で行うためには課題も多くあります。ここでは、検品作業が抱える2つの問題点をご紹介します。

  • 人的ミスの発生
  • 人手不足

人的ミスの発生

人が目視や手作業で作業する限り、検品時のミスを完全になくすことは不可能です。例えば、検品作業者が破損や数量間違いを見逃してしまうケースは、容易に想像できます。
手作業で台帳に記入して管理を行っている場合は、書き間違いによるミスが起こる可能性も考えられます。

また、検品する品数が多く業務が煩雑になる、作業時間が長く集中力が落ちる などの要因が発生すると、人的ミスはさらに起こりやすくなります。
検品作業を実施する際は、一定数のヒューマンエラーが発生するリスクを想定しなくてはいけません。

人手不足

検品作業の実施には、人員の確保や作業時間といったリソースが必要です。人的ミスによるリスクを減らすために2人体制でチェックを行うなど、精度の高い検品をめざす場合はさらなる人件費が予想されます。

また、習熟していないスタッフが作業を行う場合も、知識や経験不足が要因で商品を探すための時間を要し、さらに人的ミスの発生も考えられます。取り扱う品数が増えるほど業務が複雑化し、より多くの時間がかかる点も課題です。

検品作業の品質向上には、人件費や時間、設備投資といったコストがかかります。検品の精度と必要なコストとのバランスを取ることが重要です。

5.検品作業を効率化するためのポイント

検品作業における課題を解決するためには、どうすれば良いのでしょうか。
ここでは、検品作業を効率化するためのポイントをご紹介します。

作業をアウトソーシングする

検品作業を効率化するには、アウトソーシング(外部委託)を活用するのも手段のひとつです。検品作業をアウトソーシングすれば、担当者を教育したりスタッフを雇ったりする固定費を削減しつつ、プロの作業員による検品で作業品質の向上も期待できます。
また、繁忙期と閑散期に合わせて人員を調整したり、検品機材を自社で用意したりする必要がない点も、アウトソーシングのメリットです。

ただし、アウトソーシングは倉庫の規模によって、余計なコストがかかる恐れもあります。導入前に、現場の状況を踏まえて検討することが重要です。

在庫管理をデジタル化する

在庫管理にバーコードとハンディターミナルを用い、デジタル化するのもおすすめです。ハンディターミナルは、片手で持ち運べるサイズのデータ収集用端末のことを指します。

バーコード用ハンディターミナルを導入した場合は、端末でバーコードを読み取るだけでデータの記録が可能です。手作業による目視確認よりも作業時間や工数を削減でき、検品作業の効率化につながるでしょう。
また、システムで管理できるため、紙の台帳が不要で、書き間違いや読み間違いといった、検品作業の人的ミスのリスクが減る点もメリットです。

6.検品の効率化へのRFIDの活用

検品作業をより効率化したい場合、RFIDの導入も一つの手法と言えます。RFIDとは、無線通信で専用のICタグのデータを読み取り、モノを識別・管理する技術のことを指します。

倉庫における検品作業でバーコードを使う場合、従業員は商品や製品のある場所に移動してバーコードを一つ一つスキャンします。倉庫の広さによって、移動だけで多大な工数が発生することもあるはずです。

しかし、RFIDはバーコードや2次元コードと異なり、非接触で遠くからタグの情報を読み取れるため、検品作業をスムーズに実施できます。
一度に複数のタグを読み取るRFIDの特徴を活かして、バーコードや2次元コード以上に作業時間を削減できるでしょう。

また、RFIDリーダーはハンディタイプだけでなく、テーブルタイプ・ゲートタイプも選定可能です。
ゲート式のリーダーを用意すれば、製品や商品がゲートの間を通るだけで入荷・出荷の検品業務を完了できます。

近年、RFIDは多くの物流現場などに導入され、検品作業の効率化に寄与しています。RFIDの導入によって、現場の生産性の向上や働き方改革の実現も近づきます。

7.RFIDの導入事例

サトーでは、RFID関連の商品やサービスを幅広く提供しています。
ここでは、サトーのRFIDを導入した企業の事例をご紹介します。

RFIDの導入により工場と物流センターにおける検品作業の効率化を実現

製造や物流、販売業においては、入出荷などの商品管理に手間と時間がかかり、SCM(サプライチェーンマネジメント)の効率化が課題となっています。
また、従業員の負荷軽減を目的とした、働き方改革の実現も課題のひとつです。

1. 工場での導入事例

サトーのRFIDを導入すれば、目視確認やバーコードスキャンで行っていた工場の出荷業務を、テーブルスキャナによる一括読み取り検品に改善することで、正確かつスピーディーに実施できるようになります。繁忙期に工場からの出荷が遅れるリスクを、抑制することが可能です。

【導入前の課題】
  • 出荷時の検品作業に手間と時間がかかる
【導入による効果】
  • テーブルスキャナを使うRFIDを用いた全数数量検品により、正確かつ迅速な出荷業務を実現

2. 物流センターでの導入事例

一方、荷受けの予定が立たず入荷時の検品に時間がかかる物流センターにおいては、ASN(事前出荷通知)データとRFIDの活用によって、サプライチェーン全体で情報を共有できます。また、一括読み取り検品による大幅な生産性の向上も期待できるでしょう。

【導入前の課題】
  • 荷受けの予定が立たないうえに、商品の特性が多彩で入荷時の検品に時間がかかる
【導入による効果】
  • ASN(事前出荷通知)データとRFIDの活用で、荷受け時の検品・データ入力負荷を削減し、生産性向上を実現

具体的な事例内容については、以下もご確認ください。

8.RFIDで検品作業を効率化しよう

検品作業は、地味ながらも重要な作業工程です。正確に品数などを確認して、精度を高める必要があります。
検品におけるヒューマンエラーを減らしたり、作業時間を短縮したりするには、RFIDを導入するのがおすすめです。作業の効率化や精度向上に取り組みたい場合は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

サトーでは、皆さまの経営課題に応じたご提案を行い、RFID導入をお手伝いします。RFID導入を検討される場合には、お気軽にご相談ください。

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