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計量器やPLCとラベルプリンターは連携できる!PCを使用しない運用で正確性と作業効率を向上

ラベルプリンターは、パソコン(以下、PCと表記します)と接続してラベル発行することが一般的です。さらなる効率化のために、計量器やPLC(Programmable Logic Controller:制御装置/シーケンサー)などの周辺機器と連携し、PCを使用せず(PCレス)に運用する方法もあります。

本コラムでは、周辺機器とラベルプリンターを連携するメリットや、具体的な方法などをご紹介します。

1.周辺機器とラベルプリンターを連携するメリット

周辺機器とラベルプリンターを連携することで、さまざまなメリットが期待できます。なかでも、主なメリットとして以下が挙げられます。

  • さまざまな環境でラベルを発行できる
  • 機器構成を簡略化できる

さまざまな環境でラベルを発行できる

周辺機器とラベルプリンターを連携することで、PCを使わずにラベルの発行が可能です。そのため、設置スペースの制約やセキュリティリスクの懸念からPCの設置が困難な環境でも、ラベルを発行できます。

機器構成を簡略化できる

PCを使わずにラベルプリンター内部で情報を処理・印字することが可能です。コマンドを使用したり、習得したりする必要がなく、PCを使わずにラベルプリンター内部で情報を処理・印字することが可能なため、コマンドを使用したり、習得したりする必要はありません。

また、構成機器が絞られ運用する機器が減るため、ダウンタイム発生の可能性を軽減することや、システムメンテナンス頻度を削減することが期待できます。

2.ラベルプリンターと連携できる周辺機器

ラベルプリンターはどのような周辺機器と連携できるのでしょうか。ここでは、活用方法の例を3つご紹介します。

PLCと連携する

PLCとは、製造設備や産業機械のシーケンス制御を行うための専用の制御装置です。

ラベルプリンターでPLCからの印字データと制御信号を受け取ることで、製造工程に合わせて必要なタイミングですぐにラベルを発行できます。

計測器や計量器と連携する

製造業の現場では、品質管理のために計測器で製品の寸法を測っています。また、計量器で原材料の小分けや配合を行い、そのデータを記録しています。ラベルプリンターを計測器や計量器と連携することで、計測したデータを簡単にラベルとして発行可能です。

例えば、以下のような場面で計測器や計量器との連携発行が活躍します。

  • 部品の寸法検査
  • 製品出荷前の梱包重量計測
  • 原材料の在庫管理
  • 部品の個数計測
  • 航空貨物の重量ラベル発行

製造工程の管理や顧客への納品のために、製品の個数や寸法、重量などのデータを正確に記録する必要があります。計測後に手作業で印字データを入力する場合、手間がかかるだけでなくミスが発生する原因にもなり得ます。ラベルプリンターと計測器や計量器を連携し、PCを使用せずにラベル発行ができれば、正確性と作業効率の向上が可能です。

バーコードスキャナーと連携する

ラベルプリンターとバーコードスキャナーの連携は、以下のような用途で活用できます。

  • バーコードを読み取ってコピーラベルを発行
  • 小売店での値引きラベルの発行
  • 製品出荷時の銘板ラベル・梱包ラベルの発行

ラベルプリンターをバーコードスキャナーと連携させることで、バーコードや2次元コードを読み取るだけでサーバーからデータを取得し、そのデータを基に簡単にラベルを発行できます。これにより、高価なハンディターミナルの準備や上位システムの改修も不要です。
例えば、銘板ラベルを発行する際は発行実績データがサーバーに登録されます。二重読み取りが発生するとエラーを表示することもできるため、確認ミスの防止が可能です。

他にも、食品のJANコードを読み取って商品マスタから情報を呼び出し、賞味期限や消費期限を自動で計算してラベルを発行することも可能です。

JANコードとは、どの事業者のどの商品かを示す商品識別番号のこと。

3.PCレスのラベル発行で正確性の向上と作業の効率化を実現する「SATO AEP」

製造業の現場で発生する、PC設置環境や利用の制約、周辺機器とデータ連携の手間といった課題は「SATO AEP(Application Enabled Printing)」で解決が可能です。
SATO AEPは、ラベルプリンター内部でスタンドアロン発行プログラムを実行するため、PCを使用せずにラベルを発行できます。複雑な制御コードの知識がなくても、簡単にラベルを発行できることがメリットです。

さらに、計量器やPLC、バーコードスキャナーなどの周辺機器と連携すれば、取得した数値をラベルプリンター内部のデータベースと照合し、ラベル発行が可能です。これにより、目視で数値を照合してラベル発行を行う場合に比べて工数を大幅に削減できます。OSに依存することなく、システムメンテナンス頻度も最小限に抑えられるため、維持コストの削減にもつながります。

4.現場の課題を解決!SATO AEPの活用事例

ここからは、SATO AEPを使って実際に現場の課題を解決した事例を2つご紹介します。

ラベル発行工数削減により生産性が18%向上

トヨタ自動車様のコンパクトカー部門を担当するトヨタ自動車東日本株式会社様の岩手工場では、部品加工後の製品識別用のラベル発行工程について、作業改善の方法を模索していました。

そこで同社は、インストルメントパネル(以下、インパネと表記します)の加工完了情報をPLCで取得し、サトーの「SATO AEP」の機能を持つ「SCeaTa(シータ)CT4-LX」からラベルを自動発行できる仕組みを構築しました。加工が完了したワークの仕様確認からラベル発行までが自動で行えるようになり、1工程あたりの工数を15秒短縮。生産性が18%向上しました。

【導入前の課題】

  • ラベル発行ごとにハンディターミナルに持ち替える工数が負荷になっていた
  • 発行ミスによるラベルのムダや貼り付けミスの可能性があった
  • ラベル発行手順の教育が必要だった

【導入による効果】

  • ラベル発行工数削減による生産性向上を実現
  • 部品加工後の自動ラベル発行で発行ミスを撲滅
  • ラベル発行手順の教育が不要となりスキル格差「0」を実現

具体的な事例内容については、以下をご確認ください。

Web決済後にQRコードで駐輪ラベルを自動発行、無人化を実現

アグナス株式会社様では、月極駐輪場の無人化と自動化の実現に際し、駐輪ラベルの発行・更新やパスカードの郵送にかかる人件費と時間コストが課題となっていました。以前は人と機械を併用して管理していましたが、効率化のためにサトーの「SATO AEP」で発券機に組み込んだラベルプリンターと本社サーバーを連携させる仕組みを導入しました。

導入後は、Web上で決済を行うと発行されるQRコードを駐輪場の機械にかざすことで駐輪ラベルが自動で発行されるようになり、管理業務にかかる人件費や作業時間を大幅に削減しました。

【導入前の課題】

  • 駐輪場の管理運営に時間・人件費がかかっていた
  • 料金徴収や月極契約の更新作業に労力を要していた
  • 駐輪ラベルの記載情報が手書きのため、複製される可能性があった

【導入による効果】

  • 無人化により管理運営の時間・人的コストを削減
  • Web決済とQRコード配信での発券システムで現場作業を効率化
  • 会員番号や使用期間などの情報は全て印字され複製を防止

QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

5.PCレスのラベル発行で正確性と作業効率を向上させよう

目視や手作業でPCを操作しながらラベルを発行する場合、手間がかかるだけではなく、人的ミスが発生しやすいことが課題です。また、現場によっては十分なスペースが確保できない場合や、セキュリティリスクの懸念からPCの設置が難しい場合もあります。
これらのような課題を持つ現場に「SATO AEP」を導入することで、PCを使用せずにラベル発行が可能です。ラベル発行時にPCが不要になることで、入力やメンテナンスの手間の削減はもちろん、正確性と作業効率の向上が期待できます。PCを使用せずにラベル発行を検討している場合は、お気軽にサトーへご相談ください。

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