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製造業の工程管理に見られる課題は?RFIDタグを用いた解決策

製造業にはさまざまな業務がありますが、なかでも特に重要なのが工程管理です。製造工程の課題を把握し改善を行うことで、より効率的な生産体制の構築につながります。

様々な課題のなかでも、日本の製造業で深刻な課題となっているのが少子高齢化による人手不足です。
このような状況を改善するために注目されているのがRFID(Radio Frequency Identification:無線周波数識別)です。RFIDを活用することで、さまざまな業務の効率化が期待できます。

ここでは製造業の抱える課題や解決方法、RFIDを活用するメリットなどをご紹介します。

1.製造業の工程管理で広く見られる課題

一般的に製造業の工程管理では以下のような課題が挙げられます。

【工程管理における課題】

  • モノと情報が乖離する
  • 実績の記録に手間がかかる
  • リアルタイムに作業進捗が把握できない
  • 品質管理が難しい

モノと情報が乖離する

製造業では、部品と作業指示書が共に移動することにより各工程の情報を管理することが一般的です。しかし、熱処理や溶剤処理などの加工工程がある場合は、作業指示書と現物が分かれるため情報のひも付けが難しくなります。

実績の記録に手間がかかる

作業後は作業指示書の内容に基づき作業実績を記録します。特に手書きの帳票を使用している場合は、記録に時間がかかるほか記入漏れや記入間違いが発生する恐れがあります。

リアルタイムに作業進捗が把握できない

手書きや手動でデータ入力を行っている場合、作業実績の登録と実際の作業が完了したタイミングにずれが生じます。作業の進捗をリアルタイムに確認できないことで、滞留箇所などを正確に把握し生産ラインを最適化することが難しくなります。

品質管理が難しい

工程管理で不良品の管理を行うのは決して容易なことではありません。これには、品質管理にかかるコストと人手による作業の問題点が関係しています。できるだけ費用を抑えようとすると人手による作業の増加につながります。手作業や目視による作業では、ヒューマンエラーが発生するリスクだけでなく、担当者によって品質にバラつきが出たり、作業が属人化してしまう恐れもあります。

工程管理で発生しやすいヒューマンエラーや作業の属人化を解消するには、トレーサビリティーの構築が重要です。
トレーサビリティーとは、製造や供給チェーンにおいて製品や材料がどのように生産され、どのような過程を経て市場に出荷されたのかを追跡可能な状態にする仕組みです。

製造段階で不良品を発生させないことが大切ですが、万が一不良品が発生してしまった場合、原因究明には製品のトレース情報が欠かせません。

例えば、自動車業界では設計や製造工程に問題がある場合、メーカーが自らの判断で商品の回収や修理を行い、事故やトラブルを未然に防ぐ「リコール制度」の適用が義務化されています。トレーサビリティーが確保されていれば、原因の究明によってピンポイントで対応策を講じることが可能です。問題がある製品や製造工程を把握するうえで、トレーサビリティーの持つ役割は非常に大きいといえます。

2.RFIDタグを用いて工程管理の課題を解決

工程管理の課題解決にはRFIDの活用が有効です。
RFIDとは、電波を用いて無線でデータの読み取りを行いモノの識別や管理を行うシステムのことです。ここでは、工程管理の課題にRFIDを活用することでどのようなメリットがあるのかについてご紹介します。

モノと情報をひも付けられる

製品にRFIDタグを貼り付けることで、モノと情報をひも付けることができます。
原材料の入荷から製品の出荷まで、作業工程の情報とRFIDタグをひも付けることで、作業実績を製品ごとに記録しモノと情報が乖離するのを防ぐことが可能です。

作業進捗をリアルタイムに把握できる

例えばRFIDラベルプリンタで発行したRFIDラベルを工事安全指示書に貼り付け、各工程の完了時にRFIDリーダライタでRFIDラベルを読み込むと、製品の進捗状況をリアルタイムに把握することが可能です。
作業名と担当作業員名をひも付けて表示させ、いつ、誰が、どこで、何の作業を行ったかをひと目で把握できます。

作業実績を自動で取得できる

RFIDタグはRFIDリーダにかざすだけで読み取りができるため、作業の着手・完了のたびに記録の時間を取る必要がありません。作業の中で自然に正確な作業時間を記録できます。取得した実績データは生産コストや原価を正確に把握でき、利益改善データとして活用が可能です。
また、作業中に「中断」の記録を行えば、段取りや部品準備などの生産付帯作業時間が分かり、準備工程や部品、工具の配置などの改善が可能です。

資産・資材管理の効率化

工程管理以外にもRFIDを活用するメリットがあります。例えば、RFIDタグを貼り付けることで資材の所在管理や在庫管理、入出庫管理の一元管理が可能です。RFIDは一括で複数のタグを読み取ったり、隠れているタグを読み取ることができます。それによって、棚卸しやモノ探しの時間が短縮され、作業全体の効率化が可能です。

またシステムを活用すれば、経験が少ない作業者でも熟練の作業者と同等の作業効率を実現できる点も大きなメリットです。手作業では煩雑になりやすくミスが発生しやすい在庫管理において登録漏れの削減や在庫精度の向上が期待できます。

3.製造業の課題を解決するサトーのRFIDソリューション

工程管理をはじめとした製造業の課題解決には、サトーのRFIDタグ・ラベルの活用がおすすめです。金属対応や超小型タグなど特殊な分野にも対応しており、被着体や用途、環境に合わせて最適なRFIDタグ・ラベルをご提案いたします。

サトーのRFIDソリューションの詳細は、以下でご確認ください。

4.製造業におけるRFIDタグの活用事例

ここからは、製造業でのサトーのRFIDタグを導入した事例をご紹介します。

RFIDタグを活用した工程管理システムの導入

株式会社安川電機様は、サトーのRFIDの導入により生産工程における個体識別を実現。その結果、商用試験の自動化・無人化が加速しました。

同社は「i3-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を提唱し、ロボットによる自動化に加えて現場のデジタルデータを活用することで生産効率を向上させています。
また同社の工場では、生産技術ロードマップに基づいて商用試験の無人化を進めながら個体識別が可能なRFIDタグの導入に踏み切りました。

【導入前の課題】

  • 工程ごとに個体情報を手書きで記入
  • 記入間違いや記入漏れなどのヒューマンエラーが発生
  • 商用試験工程のセッティングにかかる工数が肥大

【導入による効果】

  • 個体情報を自動で読み取りペーパーレス化を実現
  • 正確な品質データの取得により、各工程の詳細なトレース管理を実現
  • RFID(固有ID)をキーに商用試験工程の自動化システムを構築

具体的な事例内容については、以下もご確認ください。

5.RFIDタグで製造業の課題を解決しよう

RFIDタグの活用で作業工程や在庫の管理など多くの課題が解決できます。

サトーではお客さまごとのニーズや課題に合わせ、最適な課題解決方法のご提案が可能です。RFIDの導入を検討中の場合は、サトーへお気軽にご相談ください。

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