
店舗の売上を伸ばすには、顧客に商品を購入してもらうことはもちろん、来店者数を増やし滞在時間と店舗内の歩行距離を長くすることが重要です。
店舗運営においては、業務内容の洗い出し、店舗レイアウトの工夫が売上の増加につながります。
当記事では店舗運営における業務内容をはじめ、店舗レイアウトの重要性、売上増加につながる店舗レイアウトの基本などを詳しく解説します。
目次
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1.店舗運営の業務内容

店舗の売上を伸ばすための方法の一つに店舗運営の業務内容の洗い出しがあります。
店舗運営の業務内容はさまざまですが、主に以下が挙げられます。
- 接客・販促活動
- 在庫管理
- 売上管理
接客や販促活動
接客は店舗の印象を決める重要な要素です。基本的なマナーでの接客はもちろんのこと、顧客と適切な距離感を取ることや顧客が求める商品をいち早く察知する観察力なども求められます。接客によって売上向上を図るためには、従業員教育を充実させることも重要です。
また、POPやチラシの作成、キャンペーンの企画といった販促活動も店舗運営の一部です。販売している商品の認知度向上や客単価の向上、来店者数の増加などが見込めます。
在庫管理
商品の品切れや廃棄を防ぐには、適切な在庫管理が必要です。
仕入れが少なすぎると欠品による販売機会の損失になり、多すぎると廃棄の増加や店内や倉庫のスペースの圧迫につながるため、利益を得ることが難しくなります。
在庫管理によって売上向上を図る場合、商品のニーズを見極めて適切な在庫数を判断しなければなりません。
そのためには、商品の出入りをできるだけリアルタイムに管理し分析できる体制の構築が求められます。
売上管理
売上の把握や分析を行い今後の戦略を立てることも店舗運営における重要な業務です。適切な売上管理は、仕入れ数や在庫数の適正量を把握しやすくします。
また、販売機会が多い時間帯の把握は、来店者数に合わせて従業員数を増やすといった人員管理につなげることも可能です。
2.店舗レイアウトの重要性
店舗の売上を伸ばすには、店舗運営業務と併せて店舗レイアウトを工夫することも欠かせません。例えば「店舗の外から商品が見えない」「商品を手にとりづらい」といったレイアウトの場合、販売機会の損失につながる可能性があります。
また、従業員の動線が十分に考慮されていないと、適切なタイミングでの接客が難しくなります。顧客獲得や売上の向上を図る際は、店舗運営業務とともに、ポイントを押さえた店舗レイアウトの実現が重要です。
3.売上につながる店舗レイアウトのポイント

店舗レイアウトは基本となる以下のポイントを適切に押さえる必要があります。
- 売れる場所を意識した商品陳列
- 死角のない配置
- 顧客の滞在時間と動線の最適化
売れる場所を意識した商品陳列
一般的に入口やレジ、お店の一番奥周辺は商品が売れやすいエリアといわれています。その理由には以下が挙げられます。
- 入口付近:店舗の外から確認できるため
- レジ付近:会計待ちの間や会計中に目にするため
- 店舗の一番奥:顧客の歩くスピードが遅くなるため
セール品や季節商品など特に売りたい商品がある場合、これらの場所に配置するのが望ましいです。
また、陳列棚に商品を並べる際はゴールデンライン※を意識することも重要です。ゴールデンラインは身長によって異なります。例えば、お子さま向けの商品であれば低めの位置、男性向けの商品であれば高めの位置に並べるなど配置を工夫する必要があります。
※ゴールデンラインとは、最も商品を見たり手に取ったりしやすく購入につながりやすい範囲のこと。一般的には床上60~160cmの辺りとされる。
死角のない配置
売れる場所に配置できる商品数が限られているからこそ、全ての商品がより多くの顧客の目にとまるように死角をなくすことが大切です。想定している顧客の動線に沿って実際に店内を歩いて死角になる商品がないか隅々までチェックしてみましょう。
なお、死角をなくすことは万引き対策としても有効です。
顧客の滞在時間と動線の最適化
ある調査では滞在時間の長さと購入率や購入金額の高さは比例するという結果が報告されています。
顧客の滞在時間を延ばすためには、顧客が多くの商品を自然と目にするような動線をつくることがポイントです。
例えば、あえて直線のルートを作らずに顧客を回遊させるレイアウトは多くの店舗で取り入れられています。
一方で、滞在時間を伸ばすことが必ずしもよい影響を及ぼすとは限りません。小型店舗の場合、混み合う店内にストレスを感じて、早めに買い物を切り上げてしまう顧客が増える可能性もあります。
店舗の規模や取り扱う商品の性質なども踏まえたうえでレイアウトを検討しましょう。
4.顧客の行動や動線を分析する方法

売上の向上に店舗レイアウトの工夫は欠かせませんが、店舗のレイアウト変更に伴う売上向上の変化は体感しづらいのが難点です。
そのため効率よく売上を伸ばす店舗のレイアウトにするためにITシステムを活用するのも一つの方法です。どのような動線でどのように行動しているのかが可視化できます。
顧客の導線を可視化した客観的なデータを活用すれば、顧客の動きと購買パターンの関係を把握でき、購入に至らない場合でも原因の分析が可能です。
分析結果から改善策を検討しPDCAサイクルを回すことによって、理想的な店舗レイアウトに近づけることができるでしょう。
5.店内行動可視化ソリューション
サトーでは、店内行動を可視化する高精度な位置測位ソリューションを提供しています。
勘と経験による店舗運営からの脱却

高精度位置測位技術Quuppaの位置測位センサーを用いて、顧客の行動や動線を可視化します。
店内レイアウトの課題が発見しやすくなりエリア別や曜日・時間帯別の行動傾向に合わせた店内レイアウトづくりに役立ちます。
さらにサトーでは、社内外のマーケティング専門家による情報サービスの提供が可能です。
データだけでは読み解けない顧客の行動心理を踏まえた改善策をご提案し改善策の実施まで一貫してサポートします。
詳細な内容については、以下もご確認ください。
6.売上を伸ばすにはデータの活用が有効
一般的に店舗レイアウトによる売上向上施策は、経験や勘に頼ることが少なくありません。
経験や勘はもちろん役立ちますが、顧客の行動パターンをはじめとしたデータの活用でより有効な解決策の創出と実施が可能です。
顧客の店内行動を可視化し店舗レイアウトに活用してはいかがでしょうか。効率的に売上を伸ばす方法を模索されているのであれば、ぜひサトーまでお気軽にご相談ください。
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