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物流倉庫の課題とは?RFIDを使った解決策のヒント

これまで物流・製造業界の倉庫管理では、目視での確認作業やバーコードの使用が一般的でしたが、読み取り漏れの発生が課題となっていました。そのため近年RFIDを活用した読み取り方法が注目を集めています。

本コラムでは、物流現場で見られる課題の事例とRFID(UHF帯)を活用した解決方法、導入の手順をご紹介します。

1.物流・倉庫の在庫管理における3つの課題

労働人口の減少による人手不足は物流・製造業界においてもさまざまな影響を及ぼしています。なかでも倉庫の管理面については多くの課題があります。

ここでは、倉庫管理における課題を3つご紹介します。

在庫の記入漏れや入力ミスが発生する

Excelや紙の管理表を使用して在庫管理をしている倉庫現場は少なくありません。
しかし、Excelは表計算ソフトのため、在庫管理用途として必要な機能を構築したり大量のデータを管理するには不向きです。また、手入力のため記入漏れや記載ミスにつながる恐れもあります。手書きで管理をしている場合も、記入に時間がかかったり書き間違いや読み間違いが起こるリスクがあります。

棚卸作業に手間がかかる

在庫点数が多い倉庫の場合、一つ一つ確認するには膨大な人手と時間が必要です。例えば倉庫の高所に商品が保管されている場合には、目視では確認しにくく余計に時間がかかったり、確認のために商品を移動させると安全面でもリスクがあります。また保管場所が管理されていない場合、棚卸しのたびに商品を探し出す作業も発生します。

在庫管理を行う作業者の負担が大きく、見落としや紛失などにつながることが課題です。

在庫切れや在庫過多が発生する

倉庫にある商品は製造日や入出荷におけるタイミングがそれぞれ異なります。
情報管理が適切に行われていない場合、倉庫内に実在する在庫数と帳簿に記載された理論在庫にズレが生じる可能性があります。

過剰在庫や欠品による販売機会損失を発生させないためには常に最適な在庫数を保つ必要があります。

2.RFIDで解決できる物流・倉庫の課題

RFIDの活用で倉庫業務の課題を解決することが可能です。
ここではRFIDの導入によって具体的にどのようなメリットが期待できるのかをご紹介します。

手入力による在庫の記入漏れやミスの防止

RFIDとは、電波を用いてデータの読み取りを行い、モノの識別や管理を行うシステムのことです。情報の追加や変更も簡単に行えます。
物流業だけではなく製造業や小売業、サービス業などさまざまな分野で活用されています。

RFIDを活用すれば読み取ったデータをそのまま記録できるので、手書きや手入力によるミスを防止することが可能です。

棚卸業務の効率化

RFIDの活用は棚卸業務の効率化にも役立ちます。
バーコードを使って棚卸を行う場合は、商品を一つ一つ確認しなければなりませんがRFIDは複数の商品情報をまとめて読み取れるのでバーコードを探す手間がなく、作業時間の短縮にもつながります。

在庫管理の精度向上

在庫管理の際、RFIDリーダーをRFIDタグやラベルにかざすだけで商品の正確な情報の収集が可能です。

またリアルタイムで在庫状況を確認できるため予期せぬ欠品や在庫過多、余計な在庫移動などを防げる点もメリットです。

3.RFID導入はサプライチェーン全体で取り組むことが重要

複数の企業が関わるサプライチェーンではRFIDタグやラベルを「誰が貼るのか」が問題です。しかし、サプライチェーンの上流から下流までRFIDで管理ができれば、各社の業務効率化になるほか、商品のトレースも可能になり、品質管理や製造・販売計画の見直しなどにも役立ちます。

サプライチェーン全体でRFIDの活用に取り組むことで、増えたタグやラベルの貼り付け工数を埋め合わせる以上の導入効果が期待できます。

4.RFIDの導入手順

RFIDを導入する際は適切な手順を踏むことが重要です。
運用や被着体、周辺環境を考慮し段階を踏むことで導入成功につながります。ここでは、RFIDの導入手順をご紹介します。

手順1 事前準備

まず、現状の業務状況を分析します。
例えば「バーコードをスキャンするのに時間がかかる」「棚卸しの精度が低い」などの現場の課題を把握し、実現可能なRFIDの活用シーンを想定することが大切です。

課題を洗い出したらそれらをRFIDの導入で解決できるかどうかを検討します。

手順2 ツール選定

次に、ツールを選定します。
RFIDに使用するツールは主に「RFIDタグ・ラベル」と「RFIDリーダーやアンテナ」によって構成されます。RFIDタグやラベルは被着体の素材や形・大きさ、必要な耐性、読み取りに必要な距離などを考慮して候補を選定します。

タグの貼り付け方でも読み取り精度が大きく左右されるため、対象や周辺環境に合わせた貼り付け方を検討する必要があります。また、リーダーやアンテナはハンディタイプやゲート型など種類が豊富にあるため、運用や環境に合わせて選定することが重要です。

手順3 運用試験

ツールを選定したら実際の業務に近い環境で試験的にRFIDを導入します。本格的な運用に向けて導入効果や課題を整理することが目的です。実際の環境で試すことで、「読み取りの障害となるものがないか」「必要のないものまで読み取っていないか」「前後を含め運用に変更が必要か」など、予測だけでは見えなかった課題が見つかります。

運用視点から見た改善策を取り込み、さらに導入効果が高まるように調整を行います。

手順4 本導入

運用試験後、いよいよ本運用を開始します。
本運用開始直後は想定していなかった課題が見つかることもあります。そのようなときは運用やタグやラベルの貼り付け方、読み取り機器の設定などを調整しながら、場に最適な運用を見つけていくことが重要です。

5.倉庫の課題を解決する入出荷・在庫管理システム「IritoDe®

IritoDe(イリトデ)は、RFIDや2次元コード・バーコードを使って入出荷の履歴や在庫の可視化を実現するパッケージソフトです。ラベルによるデータ管理で、手書きや手入力が原因のミスを防止する効果が期待できます。手書きや手入力による原因のミスを防止する効果が期待できます。

RFIDを活用すれば、非接触で一括読み取りが可能なため棚卸しなどの作業効率を大幅に向上します。

上位システムと連携し、現場でのラベル発行も簡単に行うことができます。入出荷情報や在庫変動履歴を管理画面から確認できるほか、ロケーションや期限管理も可能です。

IritoDe詳細については、以下のページもご確認ください。

6.RFIDの導入事例

サトーでは、RFIDを活用したさまざまなソリューションを提供しています。
ここからは、RFIDを実際に導入した事例を紹介します。

RFIDタグの導入で棚卸作業を3時間から15分に削減

家庭用から工業用まで 幅広い種類の樹脂ホースを製造・販売する株式会社カクイチ製作所様は、製品の入出庫や毎月行う棚卸作業で目視や手書き作業に時間がかかっており、効率化の方法を模索されていました。

サトーのRFIDソリューションを導入することにより、RFIDタグやラベルのついた製品を一括読み取りできるようになったほか、入出庫時の作業内容をデータベースに自動で登録したり、棚卸作業で在庫実績データを即時アップデートできるようになりました。

【導入前の課題】

  • 手入力で在庫管理をしているため、データ反映は翌日になり、販売機会ロスの可能性がある
  • 商品点数が多く、高所にも在庫を保管しており棚卸作業に時間がかかるる

【導入による効果】

  • ゲートリーダーの通過のみで入出庫数を自動取得・即時データ更新を実現る
  • RFIDタグやラベルの一括読み取りで棚卸時間を大幅削減る

具体的な事例内容については、以下もご確認ください。

7.RFIDで倉庫業務を効率化して課題を解決しよう

RFIDを活用すれば在庫管理をはじめとする倉庫業務の効率化が可能です。人手不足やヒューマンエラーなどの課題を解決し生産性の向上が期待できます。

RFIDでも一度で100%の読み取りをすることは難しいため、その後の調整が最も重要です。
サトーには、さまざまな業界・用途でRFIDを活用し課題解決をしてきた経験から、導入を成功させるノウハウがございます。倉庫業務でお困りの際は、お気軽にご相談ください。

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