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RFID×ロボットで作業効率を向上できる?現場に生かせる活用例

日本では、高齢化による人口減少が進行し、多くの業界で労働力不足が深刻化しています。
そのような状況のなか、労働力不足や作業効率の向上に寄与すると注目を浴びているのがRFIDやロボットの活用です。
これらの技術を組み合わせることで、作業効率を向上させ、人手不足を解消することが期待できます。

本コラムでは、RFIDとロボットを組み合わせるメリット、活用事例などをご紹介します。

1.作業効率化につながるロボットやRFID

近年、労働力不足を解消するために、ロボットやRFIDを活用する企業が増えています。

ロボットは人間と異なり、体調の変化や熟練度によって生産性が左右されることがありません。そのため、業務の平準化を実現しやすく、特に単純作業に向いています。

こういったロボットの特性を活かしながら、他の技術と組み合わせることで更なる作業効率化を目指すことも可能です。その中の一つにロボットとRFIDの組み合わせがあります。

RFIDとは、無線でデータの読み取りを行い、モノの識別や管理を行うシステムのことです。RFIDタグにデータを記録し、それをモノに取り付けて商品情報をリーダーで読み取る仕組みです。

RFIDは周波数などによって異なる特徴を持っています。種類や仕組みについては、以下の記事をご確認ください。

2.RFIDとロボットを組み合わせることで期待できるメリット

ロボットの活用によりRFIDのメリットをさらに高めることが可能です。ここでは、RFIDとロボットを組み合わせて導入するメリットをご紹介します。

人手不足の解消

RFIDとロボットを組み合わせることで、作業効率の向上や労働力不足の解消が期待できます。バーコードや2次元コード、または目視による商品の管理では、担当者が各商品のコードを一つずつリーダーで読み取ったり、目で確認する必要があります。そのため取り扱う商品が多い場合は作業に時間と労働力がかかることが課題です。

しかし、RFIDを導入すれば、全ての商品を目視で確認する作業が不要になり、検品や棚卸しの作業工数を大幅に短縮できます。RFIDの読み取りをロボットに任せることで、夜間や長時間の作業が可能となり、更に作業効率を高めることができます。

作業者は負担が減るだけでなく、他の業務に専念することも可能です。

ヒューマンエラーの防止

RFIDとロボットの活用により、ヒューマンエラーの防止につながる点もメリットです。
例えば、目視でピッキング対象を確認すると、商品を間違えるなどのミスが生じる恐れがあります。また、経験の少ない作業員の場合、ロケーションの確認などに手間取りミスを誘発する可能性もあります。

ロボットを活用すれば最短ルートで対象のロケーションまで移動し、RFIDでピッキングした商品の確認を行うなどの活用が可能です。

倉庫や工場内を把握した熟練の作業員がいなくても、正確かつ効率的に作業を行えます。

3.RFID×ロボットの活用事例

ここでは、RFIDとロボットを組み合わせた活用例を紹介します。

在庫管理の自動化

RFIDとロボットを組み合わせることで、在庫管理の自動化を実現します。店舗や工場では常に在庫数を最適な状態に保たなくてはなりません。

手作業や目視で在庫管理を行う場合、数え間違いやデータの入力漏れなどのヒューマンエラーが発生する恐れがあります。また、膨大な数の在庫数を管理する場合、数える作業そのものに手間がかかることも課題です。

例えば、商品にRFIDタグを取り付け、RFIDリーダーを内蔵した完全自立型のロボットに読み取らせることで在庫管理を完全に自動化できます。
商品数を数える手間をロボットに代替させ、作業員のリソースを他の業務に充てられます。

ロボットを活用したピッキングの精度向上

工場や倉庫のピッキングにも、RFIDとロボットを活用できます。
出荷頻度の少ない商品があったり、多数の商品が保管されていたりする現場の場合、商品を探すために多くの時間が必要です。また作業者の習熟度によって、ピッキング精度や時間に差が生じることも考えられます。

ピッキング対象商品の棚まで自動走行してくれるロボットの導入は、作業者の熟練度に左右されず高精度なピッキングが可能です。

個体識別による商用試験の自動化

RFIDとロボットの組み合わせで、個体識別による商用試験の自動化が可能です。個体情報を工程ごとに手書きで記入する場合、記入ミスが発生しやすくなります。また、試験工程のセッティングに多くの人員や時間が必要な点も課題です。

RFID(固有ID)をキーにすることで品質データが正確に取得でき、商用試験行程の自動化・無人化の加速化が可能です。

株式会社安川電機様の事例

サーボモータや生産現場で使われる産業用ロボットの製造販売を手がける安川電機様は、「商用試験工程の自動化による生産性の変化や改善点をデータからどのように抽出して可視化すべきか」「商用試験工程の自動化で製品の個体識別をどのように行うべきか」という課題をお持ちでした。

そこで、商品の個体情報を入力できるRFIDを導入しました。個体識別番号で各工程のデータをひも付け、品質データを正確にトレースできるようになりました。

【導入前の課題】

  • 工程ごとに手書きで個体情報を記入
  • 記入間違いや記入漏れなどのヒューマンエラーが発生
  • 商用試験工程のセッティングに人員・時間がかかる

【導入による効果】

  • 個体情報を自動で読み取りペーパーレスを実現
  • 品質データを正確に取得し、各工程の詳細なトレースを実現
  • RFID(固有ID)をキーに商用試験工程の自動化システムを構築

事例の詳細は、以下のページからご確認ください。

4.RFID×ロボット導入時の注意点

RFIDとロボットを組み合わせることで、在庫管理や物品管理などの業務を効率化・自動化できます。ただし、以下の点には注意が必要です。

  • RFIDタグの種類と取り付け方
  • ロボットの動作範囲
  • RFIDリーダーの選択と設定

RFIDタグの種類と取り付け方

RFIDタグは貼り付け対象や周囲の環境に合わせて選定することが重要です。また、同じタグでも貼り付ける場所や向きで読み取りやすさが変わることがあるため、貼り付け方の検討も同じく重要です。

例えば、RFIDタグ(UHF帯)は金属の影響を受けて読み取りづらくなることがあります。
金属に貼り付けを行う場合は、金属対応のタグを使用したり、影響を受けにくくなるように貼り付け方を工夫する必要があります。また、周囲に金属製の棚などがある場合は、読み取りに影響を受けないように避けるなどの工夫も有効です。

ロボットの動作範囲

ロボットにRFIDリーダーやRFIDタグを取り付ける際は、ロボットの動作範囲を考慮した位置への取り付けが重要です。ロボットの動作を邪魔したり、読み取り範囲から外れてしまうことの無いように調整する必要があります。

RFIDリーダーの選択と設定

運用をスムーズに行うにはRFIDリーダーの選択と設定も重要です。読み取る必要がないRFIDタグを読み取ることがないようにしなければならない一方で、読みたいものをしっかりと読み取る必要もあります。用途に適したリーダーの選択と、環境にあった設定の調整が重要です。

5.RFIDとロボットを組み合わせて作業の効率化を

RFIDは、RFIDタグの一括読み取りを非接触で行えるのが特徴です。自動走行ロボットやロボットアームなどと組み合わせて活用することで、さらなる作業効率の向上や省人化も期待できます。

サトーでは、さまざまなRFID製品を取り扱っています。現場の環境や運用に合わせた機器選定から、導入前の現場検証や運用提案まで、一括でサポートいたします。RFIDを活用した課題解決をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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