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歴史

「あくなき創造」の精神で外部変化に応じた80年

サトーグループの歩み

当社の歴史は、1940年に創業者の佐藤 陽が竹製の組立箱を製造したことから始まります。その後、市場ニーズの変化や技術の進歩とともに、当社はおよそ20年ごとにビジネスモデルを変革してきました。時代と社会に合わせて変化を遂げながらも、一貫してこだわり続けているもの—それは、社是「あくなき創造」の精神です。物事を自身の目で見て現場を理解し、日々小さな変化を起こすことを大切にする価値観は、これからも変わることはありません。

創業者の佐藤 陽

1940~ 創世記

機械による省力化

この時代、大きな荷を送るには、主に木製の梱包資材を使用していました。戦争の影響で徐々に木材が不足。そこで当社は、竹材を編んだ輸送用ケースを作り、さらにその竹製の箱を量産するために多くの竹加工機を発明し、特許を取得しました。また当時、新聞を配送するための梱包はすべて手作業で行われており、大変な重労働でした。この作業を省力化させることをきっかけに、当社は結束機を開発します。この機械は日本の大手新聞各社や駅弁製造業、さらには国の主要機関にも導入され、当時の運送業に変革をもたらしました。

当社の創業者であり、発明家の佐藤 陽が開発した商品は数多い。1943年に特許出願した竹製の「仕組籠」
竹材加工のために開発した「丸竹分割機」
1958年に製作した「自動結束機」

1960~ 情物一致を軸にビジネスを開始

可変情報の紐付け(タギング)

日本は高度経済成長期を迎え小売業が発展。消費者が手にする食品や日用品の種類も量も増えました。今では見慣れた「集中レジ(店舗内の一角にレジが複数設置されている)」で精算するシステムが採用されたスーパーマーケットが台頭し、全商品に値段情報を付ける必要が生まれました。兼ねてより値付け作業の負担を軽減させたいと機械化を模索してきた当社は、1960年に「ハンドラベラー」の開発をスタート。2年後、販売を開始しました。値札や賞味期限などの可変情報を商品に紐付けるこの「ハンドラベラー」こそ、あらゆるモノにIDなどの情報を紐付ける情物一致=タギングという当社の中核事業の出発点になりました。「ハンドラベラー」は瞬く間に日本中で広まり、後には世界に輸入され、人気を博しました。

「ハンドラベラー」を開発した佐藤本人による手描きのデッサン。当時は「携帯式価格印字添付器」と呼ばれていた。
「ハンドラベラー」という名称も佐藤が考案。
ハンドラベラーで印字した「ラベル」
当時のグローバル向け「カタログ(英字)」

1980~ 情物一致 革新的な商品

バーコードと自動認識

スーパーマーケット市場の成長に伴い、小売業の総合情報システムであるPOSシステム(販売時点情報管理)が導入され商品情報を識別できる「バーコードラベル」の発行が急務になりました。計量メーカー等が感熱プリンタを上市しましたが、熱や光によって、数日で印字が薄くなるという欠点がありました。そこで当社は1981年、試行錯誤の末に、耐久性が高く、高品質のラベルを小売や卸・製造事業者で発行、貼付することが可能な熱転写方式バーコードプリンタ「M-2311」を世界で初めて開発することに成功します。また、プリンタ用のラベルも自社で製造。これを足がかりに、アパレル、物流、製造、ヘルスケアといった各業界の用途に合わせた各種プリンタとラベルを提供しながら市場を広げていきました。お客さまの現場における正確性と効率性向上に貢献する当社の自動認識事業の始まりです。

人を介さず、機器により自動的にデータを取り込んで内容を認識すること。

1981年発売、世界初の熱転写方式バーコードラベルプリンタ「M-2311」
バーコード入り「ラベル」

2000~ 情物一致 ソリューションビジネス

自動認識ソリューションの進化

ITの進展で、モノの動きの管理が高度化。現場データの収集が重視され、当社は、ハードウェア、ソフトウェア、サプライ、保守をトータルで提案する「自動認識ソリューション」を強化。RFID、音声認識など新たな自動認識技術も取り入れ、現場プロセスの合理化とサプライチェーンの最適化を加速させていきました。さらに遠隔サポートで予防保守を行い、ダウンタイムを最小化する世界初のIoTを実装したラベルプリンタ「スキャントロニクスCL4/6NX-J」を2015年に発表。プリンタからプリンティングソリューション提供への変革を果たしました。

世界初のIoT実装ラベルプリンタ「スキャントロニクスCL4/6NX-J」。遠隔サポートで予防保守が可能に。
複数のタグを一括で読み取ることができるRFID。読み取り業務が軽減できる。

2020~ IoE時代の価値創造

お客さまの最適解を共創

技術革新や新たな環境・社会課題の顕在化により、あらゆるビジネスが常に難しい経営判断に直面しています。不確実性の時代を、的確な意思決定によって生き抜くために、データに基づく洞察が重要な意味を持ちます。当社はお客さまの現場で課題を解決してきた“最前線の現場力”を活かして、戦略的パートナーとともに「自動認識」+「自動センシング(人とモノの状態)」による「IoEソリューション」を高度化させ、お客さまの最適解を共創していきます。そして、その先にある社会的課題を解決し、持続可能なより良い世界の実現に貢献します。