サトーグループでは、お客さまに選ばれ続けるハードウェア商品の品質を一貫して提供するため、商品企画、開発、製造、品質管理、品質保証、営業部門、そして保守を含めたアフターフォローを行うカスタマーサービス部門、ビジネスパートナーなど社内外のさまざまな組織と連携し、一体となって品質を支える体制を構築しています。
バリューチェーンで取り組む品質管理と品質保証
商品企画
- 定量・定性データの収集・分析・考察を重ね、お客さまの顕在・潜在ニーズに応えるための商品の企画を行います。
- お客さま価値を明確にし、要求仕様として商品の設計に落とし込んでいきます。
開発設計担当の声
開発部門では、お客さまの現場を訪問し、商品の設置状況や操作される様子を実際に見るようにしています。「このような使い方をしたらどうなるだろう」「直感的に使えるだろうか?」「女性には使いにくいのでは?」———使い手の視点でシュミレーションしながら設計する私たちにとって「百聞は一見に如かず」です。三行提報※もたくさん読みます。新商品の開発となると、関連案件の提案を1,000件以上は目を通します。お客さまだけではなく、営業や保守の社員の反応も伺え、何が求められているのか、多面的に知るヒントとなります。
※三行提報:サトーグループでは、社員が経営トップ宛てに「会社を良くする、創意・くふう・気付いたことの提案や考えと、その対策の報告」を毎日提出します。日々の仕事や職場の中における気付きやお客さま・お取引先さまの声をいち早く経営に活かすことで全員参画の経営を実現しています。1976年から続いています。
開発設計
- お客さまの使い方、商品の機能・性能や構造と、生産技術や製造プロセスを検討し、最適な設計値を導出していきます。各国の安全規格と法規制を順守したサトーグループ独自の設計基準で、厳密に設計評価を行います。
- 試作や種々の試験を繰り返しながら、お客さま目線と品質要求仕様との適合状況を確認する「デザインレビュー」および、設計仕様が製造段階でも確実に実現できることを検証します。
製造
- 製造工程の途中でも品質確認を行います。製造における手順やルールが守られているか、定められた印字品質を満たしているかといったことを特に重視してチェックが行われます。
- 主要部品の選定においては、BCP(事業継続計画)や部品の信頼性に配慮して、サプライヤー品質監査を行い、品質基準をクリアしたものだけ採用。サプライヤー供給品の品質確保に努めています。
- ハードウェア製造を担うマレーシア、ベトナム、中国、台湾、日本の工場では、品質マネジメントシステム(ISO9001認証)を取得しています。品質マネジメントシステムの有効性とプロセスの適合性を継続的に改善しています。
販売・アフターサービス
- 国内外の営業、カスタマーエンジニア、ビジネスパートナーに寄せられたお客さまの声を聞き、迅速に関係部門にフィードバックしながら品質改善やユーザビリティにつなげる体制と仕組みがあります。
- 商品の障害情報などを管理し、重大な品質問題の早期発見および未然防止に努めています。万一、安全性に懸念される点があれば、製造ロット番号をもとに、材料・部品の調達から、製造、出荷、物流まで、商品の品質に関する追跡ができる記録管理体制を構築しています。
- 全社関係部門の代表から構成される「リスクマネジメント委員会」が、全社活動を内部統制しています。重大な品質問題が発生した場合にはリスク管理規定に従い、24時間以内にリスクマネジメント委員会および経営トップへの報告を実施し、全社で早期解決に取り組みます。