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医薬品や医療機器の管理で注目のRFID!導入するメリットと導入事例について

人命に直結する医薬品や医療機器などを取り扱う医療現場において、管理状態の正確性を担保するためにRFIDが注目を集めています。

RFIDを導入することによって、具体的にどのような課題を解決できるのでしょうか。
ここでは医薬品や医療機器の管理における課題や、RFIDを活用するメリットなどをご紹介します。

1.医療現場における医薬品や医療機器の管理の課題

医療現場では具体的にどのような課題が見られるのでしょうか。
ここでは医薬品と医療機器の2点に分けて、よく見られる課題の事例をご紹介します。

医薬品の管理

医薬品は適切なタイミングで適正な患者に使用できるように在庫数や品質、使用状況などを適切に管理する必要があります。
医療用麻薬や毒薬などの規制医薬品については、法律や厚生労働省の見解に基づいた厳重な管理も必要です。

また用法や容量、保管上の注意などは医薬品によって異なります。使用する医薬品の種類が多い現場では、管理に手間や時間がかかり他の業務を圧迫しやすい点も課題です。

医療機器の管理

医療機器の管理も医療現場における課題の一つです。手術で使用する医療機器に関しては、感染などの被害を防ぐため使用履歴や回数、有効期限の適切な管理が求められます。

医療機器をバーコードや2次元コードで管理している場合は、一つ一つ手作業で読み取る必要があるため、確認漏れやミスが発生する恐れがあります。
また、確認作業に時間がかかった結果、業務効率の低下にもつながる点もデメリットです。

2.医療現場の課題を解決できるRFID

医療現場における医薬品や医療機器の管理には、RFIDを活用するのがおすすめです。
RFIDを活用することによって、以下のような課題を解決できます。

  • 管理業務の効率化
  • 投与の管理
  • 医療機器の稼働率の把握
  • 偽造の防止

管理業務の効率化

医療現場では、多くの医薬品や医療機器を正確に保管・使用しなければいけません。
適切に管理されていない場合、検品作業の負担が大きくなるだけでなく、使用期限切れや劣化による廃棄が増えます。

医薬品や医療機器にRFIDタグを取り付け、RFIDリーダーで読み取ることで管理する体制を整えれば、記録漏れなどのヒューマンエラーを防ぎながら管理業務の正確性やスピードが高まり業務を効率化できます。

投与の管理

患者に薬を投与する際には、薬の種類や量、時間などを正確に確認しなくてはいけません。投与前に目視とバーコード等を使って三点認証を行うものの、薬剤と患者のバーコードを一つずつ確認する必要があるため多大な時間が発生します。さらにヒューマンエラーが起こらないように細心の注意を払うため、看護師をはじめとする医療従事者の心理的負担が発生してしまいます。

一方で、RFIDタグを薬剤や患者のリストバンドに取り付け、RFIDリーダーで読み取れば、バーコードを見つける時間が削減され、確認する時間の短縮や正確な薬剤の投与につながります。
またRFIDタグを埋め込んだボトルやカプセル錠などを使用することで、患者の服用を遠隔で確認できるようになります。

患者自身で服薬する前にRFIDタグを埋め込んだボトルをスマートフォンなどで読み取ることで今飲むべき薬なのかを確認したり、胃酸に反応するRFIDタグが付いたカプセル錠を用いて服薬の記録を管理したり等、誤飲や飲み忘れ防止にもRFIDの活用が期待されています。

医療機器の稼働率の把握

RFIDリーダーで読み取ったデータから、医療機器の稼働率や使用状況を把握することも可能です。稼働率や使用状況を基に、医療機器を適切に配置したり、有効期限や使用回数の間違いを抑制できるため、医療機器の運用の効率化にもつながります。

例えば、RFIDタグを手術や診察で使う消耗品に取り付け、使用後にRFIDリーダライタで読み取るシステムを構築すれば、使用した消耗品のステータスを正確に把握し管理できます。
使用の都度医療材料を一つずつ読み取る手間をなくしながら、使用実績を正確に反映することが可能です。

偽造の防止

医薬品の偽造品流通を防ぐことも非常に重要です。医薬品のボトルや箱などにRFIDタグを搭載することによって、偽造の抑制につながります。

商品不良などが発生した際も、ロットや特定の商品単位でのトレースバックを実施することが可能です。また、開封検知ラベルなどの活用で偽造品による健康被害や風評被害を防止し、正規品を使用者に確実に届けられます。

3.医薬品や医療機器の管理はサトーのソリューションで解決

サトーでは、医薬品や医療機器の管理に活用できるソリューションを提供しています。
ここでは「Tag4Link」について、概要をご紹介します。

「Tag4Link」

「Tag4Link」は、RFIDを使った医薬品のサプライチェーン全体の安心・安全や業務効率化のしくみの実現を目的に活動する、2019年に設立されたコンソーシアムです。

医薬品業界は、「患者の服薬状況を把握できない」「在庫を適正にするのが難しい」など、多くの課題を抱えています。「Tag4Link」を活用することによって、以下のような課題を解決することが可能です。

  • 複数メーカー製の医薬品を共通のRFIDで管理し、サプライチェーン全体の業務効率化を実現
  • 医薬品を梱包する資材にRFIDタグを搭載することで、偽造品の流通を防止
  • 商品不良などが発生した際に、トレースバックの実施が可能
  • 実際の使用状況に応じて計画生産ができるため在庫の最適化や廃棄ロスを低減
  • 入出荷や在庫管理といった業務時間の短縮に貢献できる
  • スマートフォンでRFIDタグを読み取ることにより、薬の誤飲を防止
  • 胃酸に反応するセンサーを搭載した医薬品製剤の使用で実際の服薬状況を遠隔から確認が可能

4.医療・医薬の現場におけるRFIDの導入事例

ここからは、RFIDを実際に導入して現場環境を改善した事例をご紹介します。
医療・医薬の現場にRFIDを導入する際の参考にしてください。

医薬品や医療機器のトレースと電子カルテの診療情報を同時に蓄積

国立国際医療研究センター様は、国際感染症対策や糖尿病検診、エイズ治療、救急医療などの研究を行っている、150年近い歴史を持つ国立研究開発法人です。
同センターでは、バーコード、2次元コードやRFIDといった技術の活用が医療や流通における現場の問題を解決できると考え、「医療機器トレーサビリティデータバンク」のプロジェクトをスタートしました。

電子カルテに医療用医薬品バーコード「GS1」のロット・有効期限の登録機能を追加したことで、使用した物品を先に読み込み後から該当するオーダーを選択できるようになりました。その結果、手術室で読み込んだ情報を医事課と共有でき請求に関わる手間の削減につなげています。

また、医薬品や医療機器のラックにはRFIDリーダーを設置し在庫数をリアルタイムに把握できる環境を構築。医事請求漏れや、使途不明品の確認作業を簡便化しています。

「医療機器トレーサビリティデータバンク」は、医薬品や医療機器をトレースするだけではなく電子カルテの中の診療情報も同時に蓄積しています。
これらのデータは行政の施策や研究、医療経済の分野での活用が期待されています。

5.RFIDで医薬品や医療機器の効率的な管理を

医薬品や医療機器は、非常に厳密な管理が求められます。RFIDを活用して、効率的かつ正確な管理を実現するのがおすすめです。

サトーには、医療機関をはじめ、さまざまな業界にRFIDシステムを導入した実績があります。
医薬品や医療機器の効率的な管理を実現したい場合は、ぜひサトーまでお気軽にご相談ください。

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